14:24
TEDGlobal 2013

Grégoire Courtine: The paralyzed rat that walked

グレゴワール・クルティーヌ: 全身麻痺のラットを歩かせる

Filmed:

脊髄損傷を負うと、脳と体のコミュニケーションが断ち切られ、全身麻痺につながります。グレゴワール・クルティーヌ氏は、薬、電気ショック、そしてロボットを用い、全身麻痺したラットの神経回路を呼び覚まし、再び歩かせる事に成功した新しい方法を、研究室でのその様子を披露しながら説明します。どのようにして、麻痺したラットを、走ったり階段を上り下りできるようにさせたのか、ご覧ください。

- Spinal cord researcher
Grégoire Courtine and his interdisciplinary lab imagine new ways to recover after devastating, mobility-impairing injury to the spinal cord. Full bio

I am a neuroscientist
私は神経科学者ですが
00:12
with a mixed background in physics and medicine.
物理と医学を専門的に学びました
00:14
My lab at the Swiss Federal Institute of Technology
スイス連邦工科大学の研究室で
00:17
focuses on spinal cord injury,
脊髄損傷を研究しています
00:22
which affects more than 50,000 people
世界中で 毎年5万人以上の人が
脊髄損傷事故という
00:26
around the world every year,
世界中で 毎年5万人以上の人が
脊髄損傷事故という
00:28
with dramatic consequences for affected individuals,
そのほんの一瞬の出来事によって
人生が一転し
00:31
whose life literally shatters
そのほんの一瞬の出来事によって
人生が一転し
00:35
in a matter of a handful of seconds.
劇的な生活の変化に苦しんでいます
00:37
And for me, the Man of Steel,
『スーパーマン』を演じたー
00:40
Christopher Reeve,
クリストファー・リーヴにより
00:43
has best raised the awareness
脊髄損傷を負った人々の
苦脳に対する私の認識が高まり
00:45
on the distress of spinal cord injured people.
脊髄損傷を負った人々の
苦悩に対する私の認識が高まり
00:47
And this is how I started my own personal journey
私のこの分野の研究が
00:50
in this field of research,
私のこの分野の研究が
00:54
working with the Christopher and Dana Reeve Foundation.
「クリストファー&ダナ・リーヴ基金」で始まったのです
00:55
I still remember this decisive moment.
ある決定的瞬間を
今でも覚えています
00:58
It was just at the end of a regular day of work
ある日 いつものように
仕事を終えたばかりの時でした
01:03
with the foundation.
ある日 いつものように
仕事を終えたばかりの時でした
01:05
Chris addressed us, the scientists and experts,
クリスは私たち科学者や専門家に
こう言ったのです
01:07
"You have to be more pragmatic.
「もっと現実的にならなきゃダメだ
01:11
When leaving your laboratory tomorrow,
明日 研究室を出る時はー
01:15
I want you to stop by the rehabilitation center
リハビリセンターに
立ち寄って欲しい
01:17
to watch injured people
患者の姿を—
01:20
fighting to take a step,
一歩踏み出すのに苦戦し—
01:22
struggling to maintain their trunk.
必死で 体を支える
彼らの姿を見て欲しいんだ
01:24
And when you go home,
そして家に帰ったら
01:26
think of what you are going to change in your research
彼らの状況を改善するには
研究の何を変えるべきかを考えて欲しい」
01:28
on the following day to make their lives better."
彼らの状況を改善するには
研究の何を変えるべきかを考えて欲しい」
01:30
These words, they stuck with me.
この言葉が
ずっと心に残っています
01:34
This was more than 10 years ago,
もう10年以上前の事ですが
01:38
but ever since, my laboratory has followed
それ以来 我々の研究では
脊髄損傷から回復するための
01:40
the pragmatic approach to recovery
それ以来 我々の研究では
脊髄損傷から回復するための
01:43
after spinal cord injury.
実践的なアプローチを
行なってきました
01:45
And my first step in this direction
私が最初に行なった事は
01:47
was to develop a new model of spinal cord injury
新しく脊髄損傷のモデルを
作り出す事で
01:49
that would more closely mimic some of the key features of human injury
そのモデルは 人の脊髄損傷の
重要な特徴を備える一方
01:53
while offering well-controlled experimental conditions.
実験にも うまく使える状態で
なくては なりませんでした
01:56
And for this purpose, we placed two hemisections
そのために ラットの脊髄の両側に
メスを入れ 半側切断を行いました
02:00
on opposite sides of the body.
そのために ラットの脊髄の両側に
メスを入れ 半側切断を行いました
02:02
They completely interrupt the communication
これで 脳と脊髄の伝達を
完全に遮断することになり
02:04
between the brain and the spinal cord,
これで 脳と脊髄の伝達を
完全に遮断することになり
02:06
thus leading to complete and permanent paralysis
足が完全に
永久的に麻痺してしまいます
02:08
of the leg.
足が完全に
永久的に麻痺してしまいます
02:11
But, as observed, after most injuries in humans,
でも 人の脊髄損傷の殆どには
02:13
there is this intervening gap of intact neural tissue
神経繊維の回復に利用できる
無傷の神経細胞が残っているのです
02:17
through which recovery can occur.
神経繊維の回復に利用できる
無傷の神経細胞が残っているのです
02:20
But how to make it happen?
でも その方法は?
02:22
Well, the classical approach
従来のアプローチは
02:25
consists of applying intervention
治療介入を施すことで
02:29
that would promote the growth of the severed fiber
切断された神経繊維を
元のように繋ぎ合うように
02:31
to the original target.
成長を促す方法です
02:34
And while this certainly remained the key for a cure,
これは今でも確かに
治癒の鍵となるものですが
02:36
this seemed extraordinarily complicated to me.
しかし私には あまりにも
複雑だと思えたのです
02:40
To reach clinical fruition rapidly,
速やかに臨床実験の成果を出すには
02:44
it was obvious:
明らかに
02:46
I had to think about the problem differently.
問題の見方を変えなければ
いけませんでした
02:48
It turned out that more than 100 years of research
脊髄生理学における百年以上の
02:52
on spinal cord physiology,
脊髄生理学における百年以上の
02:55
starting with the Nobel Prize Sherrington,
ノーベル賞受賞者チャールズ・シェリントン
から始まる研究では
02:57
had shown that
ノーベル賞受賞者チャールズ・シェリントン
から始まる研究では
02:59
the spinal cord, below most injuries,
脊髄損傷した部分より下の脊髄には
03:01
contained all the necessary and sufficient neural networks
殆どの場合 歩行運動に必要な
神経回路は十分にありますが
03:03
to coordinate locomotion,
殆どの場合 歩行運動に必要な
神経回路は十分にありますが
03:06
but because input from the brain is interrupted,
脳からの情報が
遮断されているので
03:09
they are in a nonfunctional state, like kind of dormant.
休眠状態のような機能していない
状態にあることが分っています
03:12
My idea: We awaken this network.
そこで 私は
回路を目覚めさせる事を考えました
03:15
And at the time, I was a post-doctoral fellow in Los Angeles,
当時 私はフランスで博士号取得後
ロスで博士研究員をしていました
03:19
after completing my Ph.D. in France,
当時 私はフランスで博士号取得後
ロスで博士研究員をしていました
03:23
where independent thinking
そこでは自立的な思考は
必ずしも歓迎されません
03:26
is not necessarily promoted.
そこでは自立的な思考は
必ずしも歓迎されません
03:28
(Laughter)
(笑)
03:31
I was afraid to talk to my new boss,
新しい上司に話すのが
怖かったのですが
03:33
but decided to muster up my courage.
勇気を出すことにしたのです
03:36
I knocked at the door of my wonderful advisor,
私の考えを聞いてもらおうと アドバイザーの
レジー・エジャートン博士を訪ねました
03:39
Reggie Edgerton, to share my new idea.
私の考えを聞いてもらおうと アドバイザーの
レジー・エジャートン博士を訪ねました
03:42
He listened to me carefully,
彼は 真剣に私の話を聞き
03:46
and responded with a grin.
そして にこっと笑って言ったのです
03:48
"Why don't you try?"
「やってみらどうだ」と
これは間違いなく
03:51
And I promise to you,
「やってみらどうだ」と
これは間違いなく
03:53
this was such an important moment in my career,
私のキャリアにおいて重要な瞬間でした
03:55
when I realized that the great leader
偉大な指導者が 若者と新しいアイデア
を信じてくれていると知ったのです
03:58
believed in young people and new ideas.
偉大な指導者が 若者と新しいアイデア
を信じてくれていると知ったのです
04:01
And this was the idea:
アイデアは こうです
04:04
I'm going to use a simplistic metaphor
複雑なコンセプトを説明するために
シンプルな比喩を使いましょう
04:05
to explain to you this complicated concept.
複雑なコンセプトを説明するために
シンプルな比喩を使いましょう
04:08
Imagine that the locomotor system is a car.
運動組織を車だと考えて下さい
04:10
The engine is the spinal cord.
エンジンは脊髄です
04:15
The transmission is interrupted. The engine is turned off.
トランズミッションは切断され
エンジンは止まりました
04:17
How could we re-engage the engine?
どうやって再起動しますか
04:20
First, we have to provide the fuel;
まず 燃料が必要です
04:23
second, press the accelerator pedal;
次に アクセルを踏んで
04:26
third, steer the car.
ハンドル操作も必要です
04:29
It turned out that there are known neural pathways
脳からの神経回路は
04:31
coming from the brain that play this very function
歩行中 まさに この機能を
司っています
04:33
during locomotion.
歩行中 まさに この機能を
司っています
04:35
My idea: Replace this missing input
私のアイデアは
この損傷した回路に
04:37
to provide the spinal cord
私のアイデアは
この損傷した回路に
04:40
with the kind of intervention
歩行の為に自然に脳がすることを
治療で補い施してあげることです
04:41
that the brain would deliver naturally in order to walk.
歩行の為に自然に脳がすることを
治療で補い施してあげることです
04:42
For this, I leveraged 20 years of past research in neuroscience,
そのために神経科学で
20年学んだ事を活かしました
04:47
first to replace the missing fuel
まず 薬剤を使って
足りない燃料に置き換えました
04:52
with pharmacological agents
まず 薬剤を使って
足りない燃料に置き換えました
04:54
that prepare the neurons in the spinal cord to fire,
脊髄内のニューロンが
発火できるようにです
04:56
and second, to mimic the accelerator pedal
次に アクセルペダルの役割に
電気刺激を使いました
05:00
with electrical stimulation.
次に アクセルペダルの役割に
電気刺激を使いました
05:04
So here imagine an electrode
電極が脊髄に埋め込まれて
05:05
implanted on the back of the spinal cord
電極が脊髄に埋め込まれて
05:08
to deliver painless stimulation.
痛みのない刺激を与えます
05:10
It took many years, but eventually we developed
何年もかけ ついに
電気化学信号を使った
05:12
an electrochemical neuroprosthesis
神経補綴を開発し
05:15
that transformed the neural network
脊髄の神経回路を休眠状態から
機能状態に変えたのです
05:18
in the spinal cord from dormant to a highly functional state.
脊髄の神経回路を休眠状態から
機能状態に変えたのです
05:19
Immediately, the paralyzed rat can stand.
すぐに 全身麻痺していたマウスは
立てるようになりました
05:24
As soon as the treadmill belt starts moving,
トレッドミルが動き始めると
05:31
the animal shows coordinated movement of the leg,
その動きに合わせて足を
動かすようになったのです
05:33
but without the brain.
脳の指示なしにです
05:37
Here what I call "the spinal brain"
私が呼ぶ「脊髄脳」は
05:39
cognitively processes sensory information
足の動きからの感覚情報を認知処理し
05:41
arising from the moving leg
足の動きからの感覚情報を認知処理し
05:44
and makes decisions as to how to activate the muscle
筋肉の動かし方を決め
05:46
in order to stand, to walk, to run,
立ったり 歩いたりしました
05:49
and even here, while sprinting,
速く走っている時
05:53
instantly stand
トレッドミルが止まれば
立ち止まることさえできました
05:55
if the treadmill stops moving.
トレッドミルが止まれば
立ち止まることさえできました
05:57
This was amazing.
驚くべき事でした
06:00
I was completely fascinated by this locomotion
脳からの指示なしに歩行できたことに
とても感動しました
06:01
without the brain,
脳からの指示なしに歩行できたことに
とても感動しました
06:04
but at the same time so frustrated.
しかし同時に
歯がゆい思いもしました
06:07
This locomotion was completely involuntary.
この歩行は
随意運動ではないからです
06:11
The animal had virtually no control over the legs.
マウスは自分の足を全く
コントロールすることはできません
06:13
Clearly, the steering system was missing.
明らかに「ハンドル操作」の
システムがないのです
06:16
And it then became obvious from me
そして 私たちは従来の
リハビリの理論の枠から
06:21
that we had to move away
そして 私たちは従来の
リハビリの理論の粋から
06:22
from the classical rehabilitation paradigm,
脱却しなければならないと
気がつきました
06:24
stepping on a treadmill,
トレッドミルを歩かせ
06:27
and develop conditions that would encourage
脳が足に随意運動をさせる状態に
06:29
the brain to begin voluntary control over the leg.
回復させるというのが
嘗てのリハリビ方法でした
06:32
With this in mind, we developed a completely new
これを念頭に置きながら
全く新しいー
06:37
robotic system to support the rat
ラットがどの方向にも行けるよう
最新のロボットシステムを開発しました
06:41
in any direction of space.
ラットがどの方向にも行けるよう
最新のロボットシステムを開発しました
06:44
Imagine, this is really cool.
とってもよく出来てるんですよ
06:46
So imagine the little 200-gram rat
2百グラムの小さなラットを
06:49
attached at the extremity of this 200-kilo robot,
2百キロのロボットにつなぎます
06:52
but the rat does not feel the robot.
しかし ラットはロボットを
感じる事はありません
06:56
The robot is transparent,
ロボットは単なる補助的なもので
06:59
just like you would hold a young child
赤ちゃんが初めて立ち上がる時
支えるのと同じです
07:01
during the first insecure steps.
赤ちゃんが初めて立ち上がる時
支えるのと同じです
07:03
Let me summarize: The rat received
つまり こうです
ラットに脊髄損傷を与え
07:06
a paralyzing lesion of the spinal cord.
つまり こうです
ラットに脊髄損傷を与え
07:09
The electrochemical neuroprosthesis enabled
電気化学信号を使った
神経プロテーゼで
07:12
a highly functional state of the spinal locomotor networks.
脊髄運動性神経回路を
機能できる状態にします
07:14
The robot provided the safe environment
このロボットのお陰で
ラットが麻痺した足を
07:18
to allow the rat to attempt anything
どのように動かしても
大丈夫なのです
07:22
to engage the paralyzed legs.
どのように動かしても
大丈夫なのです
07:24
And for motivation, we used what I think
動くモチベーションのためには
07:27
is the most powerful pharmacology of Switzerland:
スイスで最強の薬を使いました
07:30
fine Swiss chocolate.
おいしいスイスチョコレートです
07:33
(Laughter)
(笑)
07:36
Actually, the first results were very, very,
実は 最初の結果には
とても とても・・・
07:39
very disappointing.
とっても 落胆させられました
07:43
Here is my best physical therapist
彼女は最高の理学療法士ですが
07:46
completely failing to encourage the rat
ラットに 一歩を踏み出させるのに
大失敗しています
07:56
to take a single step,
ラットに 一歩を踏み出させるのに
大失敗しています
07:59
whereas the same rat, five minutes earlier,
5分前には 問題なく歩いていた
同じラットがです
08:01
walked beautifully on the treadmill.
5分前には 問題なく歩いていた
同じラットがです
08:04
We were so frustrated.
私たちは 焦りを感じました
08:06
But you know, one of the most essential qualities
しかし ご存知のように科学者に
最も要求される資質は 忍耐力です
08:08
of a scientist is perseverance.
しかし ご存知のように科学者に
最も要求される資質は 忍耐力です
08:11
We insisted. We refined our paradigm,
粘り強く 我々の理論に改良を重ね
08:14
and after several months of training,
何ヶ月もの訓練の後
08:17
the otherwise paralyzed rat could stand,
麻痺したラットは
自分の意志で立ち
08:19
and whenever she decided,
麻痺したラットは
自分の意志で立ち
08:23
initiated full weight-bearing locomotion
自らご褒美に向かって
体重を支えて走ったのです
08:25
to sprint towards the rewards.
自らご褒美に向かって
体重を支えて走ったのです
08:27
This is the first recovery ever observed
これは 初めて見られた
足の随意運動で
08:31
of voluntary leg movement
これは 初めて見られた
足の随意運動で
08:34
after an experimental lesion of the spinal cord
全身麻痺モデル作成後
最初の回復への兆しでした
08:36
leading to complete and permanent paralysis.
全身麻痺モデル作成後
最初の回復への兆しでした
08:38
In fact --
実は・・・
08:42
(Applause)
(拍手)
08:44
Thank you.
ありがとう
08:45
In fact, not only could the rat initiate
それに ラットが自分の意志で
平地を歩き続けただけでなく
08:50
and sustain locomotion on the ground,
それに ラットが自分の意志で
平地を歩き続けただけでなく
08:53
they could even adjust leg movement,
足の動きを調節する事もできたのです
08:56
for example, to resist gravity
例えば 階段を登るために
08:58
in order to climb a staircase.
重力に逆らいました
09:00
I can promise you this was
これは 本当に研究室における
感動的な瞬間でした
09:03
such an emotional moment in my laboratory.
これは 本当に研究室における
感動的な瞬間でした
09:05
It took us 10 years of hard work
この目標に到達するまで
10年努力してきたのです
09:08
to reach this goal.
この目標に到達するまで
10年努力してきたのです
09:11
But the remaining question was, how?
しかし 残った問題は
この仕組みです
09:13
I mean, how is it possible?
なぜ こんなことが可能なのでしょう?
09:16
And here, what we found
実は 私たちが発見した事は
まったく予期せぬものでした
09:17
was completely unexpected.
実は 私たちが発見した事は
まったく予期せぬものでした
09:19
This novel training paradigm
この画期的な訓練によって
09:23
encouraged the brain to create new connections,
脳が新しい回路を
作れるようになったのです
09:27
some relay circuits
ある種のリレー回路で
09:31
that relay information from the brain
脳からの情報をリレーして
09:33
past the injury and restore cortical control
損傷部を通り その下の運動神経回路の
皮質制御を復元したのです
09:36
over the locomotor networks below the injury.
損傷部を通り その下の運動神経回路の
皮質制御を復元したのです
09:40
And here, you can see one such example,
その一つの例が これです
09:43
where we label the fibers coming from the brain in red.
脳から来ている線維を
赤にしてあります
09:46
This blue neuron is connected with the locomotor center,
青いニューロンが
運動中枢につながっています
09:49
and what this constellation
このシナプス接合の集まりが
意味することは
09:53
of synaptic contacts means
このシナプス接合の集まりが
意味することは
09:55
is that the brain is reconnected with the locomotor center
脳はたった1つのリレーニューロンで
運動中枢に再接続しているということです
09:57
with only one relay neuron.
脳はたった1つのリレーニューロンで
運動中枢に再接続しているということです
10:01
But the remodeling was not restricted
しかし この再構築は
損傷部分に限られていませんでした
10:05
to the lesion area.
しかし この再構築は
損傷部分に限られていませんでした
10:07
It occurred throughout the central nervous system,
脳幹を含む中枢神経組織に渡っても
起こっていて
10:08
including in the brain stem,
脳幹を含む中枢神経組織に渡っても
起こっていて
10:12
where we observed up to 300-percent increase
脳からくる線維の密度が
最大 300%も上昇していました
10:14
in the density of fibers coming from the brain.
脳からくる線維の密度が
最大 300%も上昇していました
10:17
We did not aim to repair the spinal cord,
脊髄自体を修復するのが
目的ではありませんでしたが
10:21
yet we were able to promote
受損した 大人のほ乳類の
中枢神経組織に
10:24
one of the more extensive remodeling
受損した 大人のほ乳類の
中枢神経組織に
10:27
of axonal projections ever observed
これ程の軸索投射の
再構築に成功したのは
10:29
in the central nervous system of adult mammal
これ程の軸索投射の
再構築に成功したのは
10:32
after an injury.
稀な事です
10:34
And there is a very important message
この発見には
隠れた重要なメッセージがあります
10:36
hidden behind this discovery.
この発見には
隠れた重要なメッセージがあります
10:42
They are the result of a young team
それは 才能ある若いチームの功績です
10:46
of very talented people:
それは 才能ある若いチームの功績です
10:49
physical therapists, neurobiologists, neurosurgeons,
理学療法士 神経生物学者
神経外科医
10:52
engineers of all kinds,
様々なジャンルの技師たち
10:56
who have achieved together
一人では決して成し遂げられなかった事を
共に達成しました
10:58
what would have been impossible by single individuals.
一人では決して成し遂げられなかった事を
共に達成しました
11:00
This is truly a trans-disciplinary team.
まさに専門分野を超えたチームです
11:04
They are working so close to each other
密接な共同作業の中
11:07
that there is horizontal transfer of DNA.
専門知識を共有し合ったので
11:09
We are creating the next generation
実験での発見を
実践的に応用出来る
11:12
of M.D.'s and engineers
実験での発見を
実践的に応用出来る
11:14
capable of translating discoveries all the way
新世代の医学士と技師が
生まれているのです
11:16
from bench to bedside.
新世代の医学士と技師が
生まれているのです
11:18
And me?
私の役目は?
11:21
I am only the maestro who orchestrated this beautiful symphony.
私はこの美しいオーケストラの
指揮者に過ぎません
11:23
Now, I am sure you are all wondering, aren't you,
さて 皆さんは
こう思っているでしょう
11:28
will this help injured people?
これで患者を助けられるのか?
11:34
Me too, every day.
私も毎日 考えています
11:38
The truth is that we don't know enough yet.
正直に言うと 私たちには
分らない事がまだ一杯です
11:42
This is certainly not a cure for spinal cord injury,
これは 確かにまだ脊随損傷の
治療にはなりません
11:46
but I begin to believe that this may lead
しかし これが脊損からの回復や
患者の生活を改善することにー
11:50
to an intervention to improve recovery
しかし これが脊損からの回復や
患者の生活を改善することにー
11:53
and people's quality of life.
役立つと私は信じています
11:55
I would like you all
ちょっと私と一緒に
空想してみて下さい
11:58
to take a moment and dream with me.
ちょっと私と一緒に
空想してみて下さい
12:01
Imagine a person just suffered a spinal cord injury.
脊髄損傷を負った直後の人を
想像してください
12:04
After a few weeks of recovery,
回復期 数週間目に
12:10
we will implant a programmable pump
脊髄に直接 薬剤を送れるよう
12:13
to deliver a personalized pharmacological cocktail
プログラムで制御されたポンプを
埋め込みます
12:16
directly to the spinal cord.
プログラムで制御されたポンプを
埋め込みます
12:19
At the same time, we will implant an electrode array,
同時に 電極アレイも組み込みます
12:21
a sort of second skin
足の動きを管理する 脊髄のエリアを
カバーする皮膚のようなものです
12:25
covering the area of the spinal cord controlling leg movement,
足の動きを管理する 脊髄のエリアを
カバーする皮膚のようなものです
12:27
and this array is attached to an electrical pulse generator
この電極アレイは
電子パルス発生器につながっており
12:30
that delivers stimulations that are tailored
その人に必要な程度の
刺激を与えます
12:33
to the person's needs.
その人に必要な程度の
刺激を与えます
12:36
This defines a personalized electrochemical neuroprosthesis
これが個別化された
電気化学神経プロテーゼで
12:38
that will enable locomotion
新たな補助システムを使った
リハビリで歩行を可能にします
12:43
during training with a newly designed supporting system.
新たな補助システムを使った
リハビリで歩行を可能にします
12:46
And my hope is that after several months of training,
私の望みでは
数ヶ月のリハビリの後
12:50
there may be enough remodeling of residual connection
受損後の回路が
十分に再形成され
12:53
to allow locomotion without the robot,
ロボットなしで
動けるようになることです
12:55
maybe even without pharmacology or stimulation.
薬や刺激を与えなくても
いいかもしれません
12:59
My hope here is to be able to create
今 私がしようとしているのは
13:03
the personalized condition
脳や脊髄の柔軟性を高めるために
13:05
to boost the plasticity of the brain
個別化された環境を作ることです
13:07
and the spinal cord.
個別化された環境を作ることです
13:10
And this is a radically new concept
これは画期的な考えであり
13:12
that may apply to other neurological disorders,
他の神経障害にも
適用できるかもれません
13:14
what I termed "personalized neuroprosthetics,"
これは “個別化神経プロテーゼ”と
私が 呼ぶもので
13:18
where by sensing and stimulating neural interfaces,
感知し刺激することにより
修復を促すインターフェイスを
13:22
I implanted throughout the nervous system,
脳や脊髄そして末端神経まで
神経組織全体に埋め込みます
13:25
in the brain, in the spinal cord,
脳や脊髄そして末端神経まで
神経組織全体に埋め込みます
13:29
even in peripheral nerves,
脳や脊髄そして末端神経まで
神経組織全体に埋め込みます
13:32
based on patient-specific impairments.
患者それぞれの損傷に
合わせたものです
13:35
But not to replace the lost function, no --
しかし 失われた機能を
置き換えるのではありません
13:38
to help the brain help itself.
脳が 自ら回復できるよう
手助けをするのです
13:43
And I hope this enticed your imagination,
想像をかき立てられたでしょうか
13:46
because I can promise to you
この革命は
「起きるかどうか」ではなく
13:49
this is not a matter of whether this revolution will occur,
この革命は
「起きるかどうか」ではなく
13:51
but when.
「いつ起こるか」です
13:54
And remember, we are only as great
心の思い描けないものは
実現できません
13:56
as our imagination, as big as our dream.
大きく夢見ることが大切なのです
13:58
Thank you.
ありがとうございました
14:01
(Applause)
(拍手)
14:03
Translated by Ayumi McMullen
Reviewed by Reiko O Bovee

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About the Speaker:

Grégoire Courtine - Spinal cord researcher
Grégoire Courtine and his interdisciplinary lab imagine new ways to recover after devastating, mobility-impairing injury to the spinal cord.

Why you should listen

In a lab in Switzerland, a little white rat is re-learning how to walk. In research dubbed Project Rewalk, Grégoire Courtine and his collaborators are figuring out how a spinal cord with a severe lesion might repair itself, to the point that voluntary locomotion could happen again -- not just reactive movement but brain-directed walking and running. The treatment involves a re-awakening cocktail of chemicals released onto the spinal cord, combined with electrical stimulation -- plus repeated exercise that rehearses the walking movement. As part of the experiment, Courtine's team developed a robot that gently supports the rat vertically but does not push it forward; the rat has to decide to move on its own. And eventually, it does. As Courtine explains, "the training forces the brain to recruit what is left of the neural system to get the job done."
 
Courtine holds the International Paraplegic Foundation chair in spinal cord repair at the Center for Neuroprosthetics at the Swiss Federal Institute of Technology in Lausanne.

More profile about the speaker
Grégoire Courtine | Speaker | TED.com