ABOUT THE SPEAKER
Radhika Nagpal - Robotics engineer
Taking cues from bottom-up biological networks like those of social insects, Radhika Nagpal helped design an unprecedented “swarm” of ant-like robots.

Why you should listen

With a swarm of 1,024 robots inspired by the design of ant colonies, Radhika Nagpal and her colleagues at Harvard’s SSR research group have redefined expectations for self-organizing robotic systems. Guided by algorithms, Nagpal’s shockingly simple robots guide themselves into a variety of shapes -- an ability that, brought to scale, might lead to applications like disaster rescue, space exploration and beyond.

In addition to her work with biologically inspired robots, Nagpal helped create ROOT, a simple robot to teach coding to would-be programmers through a simple user interface suitable for students of all ages.

More profile about the speaker
Radhika Nagpal | Speaker | TED.com
TED2017

Radhika Nagpal: What intelligent machines can learn from a school of fish

ラディカ・ナグパール: 魚の群れから学習する知能機械

Filmed:
1,266,261 views

空想科学小説が描く未来では、人工知能は私たちと同じ筋道で思考をするようになっています。でも、自然界にある他の知性をモデルに人工知能を作り上げたらどうでしょう? ロボット技術者のラディカ・ナグパールは、昆虫や魚の群れが示す集団的知性を研究し、それらの行動規則を理解しようとしています。この先見性のあるトークで、ナグパールは人工的に集団の力を作り出す自らの研究を紹介するとともに、ロボットが群れをなして堤防を作ったり、作物の受粉をしたり、サンゴ礁の監視や衛星の集団形成をしたりする未来を語ります。
- Robotics engineer
Taking cues from bottom-up biological networks like those of social insects, Radhika Nagpal helped design an unprecedented “swarm” of ant-like robots. Full bio

Double-click the English transcript below to play the video.

00:12
In my early早い days日々 as a graduate卒業 student学生,
0
755
2015
大学院に進んだばかりの頃
00:14
I went行った on a snorkelingシュノーケリング trip旅行
off the coast海岸 of the Bahamasバハマ.
1
2794
3555
バハマ諸島沖に
シュノーケリングに行きました
00:18
I'd actually実際に never swumスイム
in the ocean海洋 before,
2
6789
2949
それまで海で
泳いだことがなかった私には
00:21
so it was a bitビット terrifying恐ろしい.
3
9762
1844
ちょっと怖かったのですが
00:24
What I remember思い出す the most最も is,
as I put my head in the water
4
12016
3000
一番記憶に残っているのは
頭まで水に沈めて
00:27
and I was trying試す really hardハード
to breathe呼吸する throughを通して the snorkelスノーケル,
5
15040
4250
シュノーケルで息をしようと
必死になっているときに
00:31
this huge巨大 groupグループ
of stripedストライプ yellow and black fish
6
19314
5366
黄色と黒の縞模様の魚が
ものすごい大群で 私を目がけて
00:36
came来た straightまっすぐ at me ...
7
24704
1483
やって来たときのことです
00:38
and I just froze凍る.
8
26817
1397
私は凍り付きました
00:40
And then, as if it had
suddenly突然 changedかわった its mindマインド,
9
28975
3613
でも その大群は
私に向かって来たと思えば
00:44
came来た towards方向 me
and then swerved迷う to the right
10
32612
2437
まるで気でも変えたかのように
すっと右にそれて
00:47
and went行った right around me.
11
35073
1515
私をよけて行ったのです
00:48
It was absolutely絶対に mesmerizing魅了する.
12
36920
1526
本当にうっとりする光景でした
00:50
Maybe manyたくさんの of you
have had this experience経験.
13
38470
2182
皆さんもご経験が
おありかもしれません
00:53
Of courseコース, there's the color
and the beauty美しさ of it,
14
41239
3422
もちろん 魚の群れが鮮やかで
美しいということもありますが
00:56
but there was alsoまた、
just the sheer薄い oneness単一性 of it,
15
44685
2928
一糸乱れぬ一体感がまた
素晴らしいものでした
00:59
as if it wasn'tなかった hundreds数百 of fish
16
47637
2343
まるで 何百もの魚が
個々に存在するのではなく
01:02
but a singleシングル entityエンティティ
with a singleシングル collective集団 mindマインド
17
50004
3135
ただ1つの存在として
集団で共有される1つの頭で
01:05
that was making作る decisions決定.
18
53163
1507
意思決定しているようでした
01:07
When I look back, I think that experience経験
really ended終了しました up determining決定する
19
55666
3682
振り返ってみれば
私の研究人生の大枠は
この経験で決まったのだ
と思います
01:11
what I've worked働いた on for most最も of my careerキャリア.
20
59372
2222
01:16
I'm a computerコンピューター scientist科学者,
21
64157
1280
私はコンピューター科学者で
01:17
and the fieldフィールド that I work in
is artificial人工的な intelligenceインテリジェンス.
22
65461
2747
人工知能(AI)を専門としています
01:20
And a keyキー themeテーマ in AIAI
23
68639
1517
AI分野における重要テーマに
01:22
is beingであること ableできる to understandわかる intelligenceインテリジェンス
by creating作成 our own自分の computational計算上の systemsシステム
24
70180
4443
自然界で見られる知性と同じ働きをする
独自の計算システムを作り出すことで
01:26
that display表示 intelligenceインテリジェンス
the way we see it in nature自然.
25
74647
3253
知性を理解する
というものがあります
01:30
Now, most最も popular人気 views再生回数 of AIAI, of courseコース,
come from science科学 fictionフィクション and the movies映画,
26
78467
4438
AIと言うと 空想科学小説や映画の世界を
思い浮かべる方が多いでしょう
01:34
and I'm personally個人的に a big大きい Star Warsウォーズ fanファン.
27
82929
2577
私も『スター・ウォーズ』が大好きです
01:38
But that tends傾向がある to be a very human-centric人間中心の
view見る of intelligenceインテリジェンス.
28
86501
3889
でも そこで描かれる知性は
得てして人間主体のものです
01:43
When you think of a fish school学校,
29
91144
2207
魚の群れや
01:45
or when I think of a flock群れ of starlingsスターリング,
30
93375
2953
ムクドリの群れの様子を
思い起こしてみると
01:48
that feels感じる like a really different異なる
kind種類 of intelligenceインテリジェンス.
31
96352
3340
そこには まったく違う知性が
あるように感じられます
01:52
For startersスターター, any one fish is just so tiny小さな
32
100945
3913
まず どんな魚でも1匹は
01:56
compared比較した to the sheer薄い sizeサイズ
of the collective集団,
33
104882
2887
群れ全体からすると
ものすごく小さいものなので
01:59
so it seems思われる that any one individual個人
34
107793
3110
1つ1つの個体は
何が起こっているのか把握しようにも
02:02
would have a really limited限られた
and myopic近視の view見る of what's going on,
35
110927
2993
本当に限られた 身のまわりのことしか
分からないはずです
02:05
and intelligenceインテリジェンス
isn't really about the individual個人
36
113944
2334
ですから そこで働く知性は
個体のものではなく
02:08
but somehow何とか a propertyプロパティ
of the groupグループ itself自体.
37
116302
2677
その集団そのものが所有するもの
と言えるでしょう
02:12
Secondly第二に, and the thing
that I still find most最も remarkable顕著,
38
120118
3231
次に 今でも本当に驚嘆すべきことだ
と思っているのですが
02:15
is that we know that there are no leaders指導者
supervising監督 this fish school学校.
39
123373
5032
こうした魚の群れには
全体を監督するリーダーのような魚はいません
02:21
Instead代わりに, this incredible信じられない
collective集団 mindマインド behavior動作
40
129163
3501
個々の魚同士が
相互に作用し合うことで
02:24
is emerging新興 purely純粋に from the interactionsインタラクション
of one fish and another別の.
41
132688
4532
信じられないような
集団の知による行動が生まれるのです
02:29
Somehow何とか, there are these interactionsインタラクション
or rulesルール of engagementエンゲージメント
42
137244
3968
どうやら 近くにいる魚との間で
こうした相互作用や
02:33
betweenの間に neighboring隣接 fish
43
141236
1755
行動規則が働くことで
02:35
that make it all work out.
44
143015
1467
この動きができているようです
02:37
So the question質問 for AIAI then becomes〜になる,
45
145736
2651
ですからAIにおいて考えるべきは
02:40
what are those rulesルール of engagementエンゲージメント
that lead to this kind種類 of intelligenceインテリジェンス,
46
148411
4158
こういった知性を生み出す
行動規則が何であるのか
02:44
and of courseコース, can we create作成する our own自分の?
47
152593
1907
私たちがそれを作り出せるのか
になります
02:46
And that's the primary一次 thing
that I work on with my teamチーム in my lab研究室.
48
154999
3587
これが私の研究室で
チームを組んでやっている主な研究です
02:50
We work on it throughを通して theory理論,
49
158943
1637
理論的な観点から
02:52
looking at abstract抽象 ruleルール systemsシステム
50
160604
2348
抽象的な規則体系を子細に見て
02:54
and thinking考え about
the mathematics数学 behind後ろに it.
51
162976
2349
その背景にある数学的関係を
見出そうとしています
02:57
We alsoまた、 do it throughを通して biology生物学,
workingワーキング closely密接に with experimentalists実験者.
52
165897
4285
また生物学の観点からも
実験研究者と密接に連携して研究しています
03:02
But mostly主に, we do it throughを通して roboticsロボット工学,
53
170579
1953
でも 主となるのは
ロボット工学の立場から
03:04
where we try to create作成する
our own自分の collective集団 systemsシステム
54
172556
3904
私たち独自の集団的なシステムを
作り上げて
03:08
that can do the kinds種類 of things
that we see in nature自然,
55
176484
2707
自然界と同じように動かす―
少なくとも
03:11
or at least少なくとも try to.
56
179215
1237
それに近づけることです
03:13
One of our first roboticロボット questsクエスト
along一緒に this lineライン
57
181907
2804
その中でも初めの頃に行った
ロボットを使った挑戦が
03:16
was to create作成する our very own自分の colonyコロニー
of a thousand robotsロボット.
58
184735
4045
ロボット1千台で独自のコロニーを
作り上げることでした
03:21
So very simple単純 robotsロボット,
59
189140
1334
とてもシンプルながら
03:22
but they could be programmedプログラムされた
to exhibit示す collective集団 intelligenceインテリジェンス,
60
190498
3603
集団的知性を発揮できるように
プログラムできるロボットで
03:26
and that's what we were ableできる to do.
61
194125
1729
それには成功しました
03:28
So this is what a singleシングル robotロボット looks外見 like.
62
196194
2032
ロボット単体ではこんな感じで
03:30
It's quiteかなり small小さい,
about the sizeサイズ of a quarter四半期,
63
198250
2523
すごく小さく
25セント硬貨くらいです
03:32
and you can programプログラム how it moves動き,
64
200797
2310
動きをプログラムできるのですが
03:35
but it can alsoまた、 wirelesslyワイヤレスで
communicate通信する with other robotsロボット,
65
203131
3416
ほかのロボットと無線で交信したり
03:38
and it can measure測定 distances距離 from them.
66
206571
2167
まわりのロボットとの距離を
測ったりもできます
03:40
And so now we can start開始 to programプログラム
exactly正確に an interactionインタラクション,
67
208762
3476
これで 周辺の個体との相互作用
つまり行動規則を
03:44
a ruleルール of engagementエンゲージメント betweenの間に neighbors隣人.
68
212262
2094
正確にプログラムできるように
なったわけです
03:46
And once一度 we have this systemシステム,
69
214713
1894
ひとたび こうしたシステムができれば
03:48
we can start開始 to programプログラム manyたくさんの
different異なる kinds種類 of rulesルール of engagementエンゲージメント
70
216631
3416
自然界で見られる
多種多様な行動規則も
03:52
that you would see in nature自然.
71
220071
1506
プログラムできるようになります
03:53
So for example,
spontaneous自発 synchronization同期,
72
221601
2976
例えば
自発的同期と呼ばれる行動です
03:56
how audiences観客 are clapping拍手
and suddenly突然 start開始 all clapping拍手 together一緒に,
73
224601
5238
誰かの拍手をきっかけに
急に皆が一斉に拍手するようになるとか
04:01
the firefliesホタル flashing点滅する together一緒に.
74
229863
2068
蛍が一斉に光る
といったものです
04:06
We can programプログラム rulesルール
for patternパターン formation形成,
75
234919
2691
パターン形成にかかる規則も
プログラムできます
04:09
how cells細胞 in a tissue組織
76
237634
1786
組織内の細胞がそれぞれ
04:11
determine決定する what role役割
they're going to take on
77
239444
2102
自らの役割を分かって
パターンを形成し
04:13
and setセット the patternsパターン of our bodies.
78
241570
1706
人体を形づくるようにです
04:17
We can programプログラム rulesルール for migration移行,
79
245045
2089
移動の規則もプログラムできます
04:19
and in this way, we're really learning学習
from nature's自然の rulesルール.
80
247158
2977
こんな風に自然界の規則から
どんどん学んでいます
04:22
But we can alsoまた、 take it a stepステップ furtherさらに.
81
250595
2647
さらにもう一歩先に
進めることもできます
04:25
We can actually実際に take these rulesルール
that we've私たちは learned学んだ from nature自然
82
253266
2992
自然から学んだ こうした規則を
組み合わせて
04:28
and combine結合する them and create作成する
entirely完全に new新しい collective集団 behaviors行動
83
256282
3794
私たち独自の
まったく新しい集団行動を
04:32
of our very own自分の.
84
260100
1198
作り出すのです
04:33
So for example,
85
261960
1478
例えば
04:35
imagine想像する that you had
two different異なる kinds種類 of rulesルール.
86
263462
2352
2つの規則があるとしましょう
04:38
So your first ruleルール is a motionモーション ruleルール
87
266374
2119
1つは 動作に関する規則で
04:40
where a moving動く robotロボット can move動く
around other stationary定常 robotsロボット.
88
268517
4341
作動中のロボットは静止しているロボットの
周囲を回れるというものです
04:44
And your second二番 ruleルール is a patternパターン ruleルール
89
272882
1811
もう1つはパターンの規則で
04:46
where a robotロボット takes on a color
basedベース on its two nearest最も近い neighbors隣人.
90
274717
3157
隣接する2つのロボットによって
自らの色が決まるというものです
04:50
So if I start開始 with a blobブロブ of robotsロボット
in a little patternパターン seedシード,
91
278679
3445
パターンが生まれる きっかけを
ロボット群に与えておくと
04:54
it turnsターン out that these two rulesルール
are sufficient十分 for the groupグループ
92
282148
2906
この2つの規則だけで
その集団は
04:57
to be ableできる to self-assemble自己集合
a simple単純 lineライン patternパターン.
93
285078
2752
単純な線形パターンを
自ら形づくれるようになります
05:01
And if I have more
complicated複雑な patternパターン rulesルール,
94
289114
2544
パターンを決める
もっと複雑な規則を作り
05:03
and I design設計 errorエラー correction補正 rulesルール,
95
291682
2317
エラー訂正規則も加えると
05:06
we can actually実際に create作成する really,
really complicated複雑な self自己 assembliesアセンブリ,
96
294023
3097
かなり複雑な自己組織化を
させることもできます
05:09
and here'sここにいる what that looks外見 like.
97
297144
1644
このようなものです
05:11
So here, you're going to see
a thousand robotsロボット
98
299874
2985
ここでは1千台のロボットが
05:14
that are workingワーキング together一緒に
to self-assemble自己集合 the letter文字 K.
99
302883
3462
一緒になって「K」という文字を
自ら形づくっているところです
05:18
The K is on its side.
100
306369
1306
横向きのKです
05:20
And the important重要 thing
is that no one is in charge電荷.
101
308223
2731
大事なのは 誰かの指示で
動いているわけではないことです
05:22
So any singleシングル robotロボット is only talking話す
to a small小さい number of robotsロボット nearby近所の it,
102
310978
4825
個々のロボットは まわりにいる
少数のロボットと交信しているだけで
05:27
and it's usingを使用して its motionモーション ruleルール
to move動く around the half-built半完成品 structure構造
103
315827
3937
完成途上にある形のまわりを
動作規則に従って動き
05:31
just looking for a place場所 to fitフィット in
basedベース on its patternパターン rulesルール.
104
319788
3007
パターンの規則にもとづいて
自分が当てはまる場所を探すのです
05:35
And even thoughしかし no robotロボット
is doing anything perfectly完全に,
105
323794
4398
どのロボットも
完ぺきではありませんが
05:40
the rulesルール are suchそのような that we can get
the collective集団 to do its goalゴール
106
328216
3660
これらの規則のお陰で
ロボット全体が一丸となり
05:43
robustlyしっかりと together一緒に.
107
331900
1473
確実に目標を達成できます
05:46
And the illusion錯覚 becomes〜になる
almostほぼ so perfect完璧な, you know --
108
334033
2982
そして 完ぺきと言わんばかりの
錯覚が生まれます―
05:49
you just start開始 to not even notice通知
that they're individual個人 robotsロボット at all,
109
337039
3416
個々のロボットが
独立して動いているとは気づかないくらい
05:52
and it becomes〜になる a singleシングル entityエンティティ,
110
340479
1683
ロボット全体が
1つの存在
05:54
kind種類 of like the school学校 of fish.
111
342186
1721
魚の群れのようになるのです
06:00
So these are robotsロボット and rulesルール
in two dimensionsディメンション,
112
348013
2739
これらのロボットや規則は
2次元でのものでしたが
06:02
but we can alsoまた、 think about robotsロボット
and rulesルール in three dimensionsディメンション.
113
350776
3311
3次元でロボットや規則を
考えることもできます
06:06
So what if we could create作成する robotsロボット
that could buildビルドする together一緒に?
114
354111
3603
自ら何かを建てられるロボットを
作り出せたら どうでしょう?
06:10
And here, we can take inspirationインスピレーション
from socialソーシャル insects昆虫.
115
358576
3255
この点では 社会性昆虫が
参考になります
06:14
So if you think about
mound-buildingマウンドビルディング termitesシロアリ
116
362189
2660
アリ塚をつくるシロアリや
06:16
or you think about army antsアリ,
117
364873
2052
軍隊アリは
06:18
they create作成する incredible信じられない,
complex複合体 nestネスト structures構造 out of mud
118
366949
4253
泥や 時には自らの体まで使って
06:23
and even out of their彼らの own自分の bodies.
119
371226
2144
素晴らしく複雑な構造の巣を
作ります
06:26
And like the systemシステム I showed示した you before,
120
374602
2220
先ほどお見せしたシステムのように
06:28
these insects昆虫 actually実際に
alsoまた、 have patternパターン rulesルール
121
376846
2970
これらの昆虫にも 実は
パターンの規則が備わっていて
06:31
that help them determine決定する what to buildビルドする,
122
379840
2038
それによって
何を作るか決まっているのです
06:33
but the patternパターン can be made
out of other insects昆虫,
123
381902
2302
ただ ほかの昆虫や泥でパターンが
作られるというだけです
06:36
or it could be made out of mud.
124
384228
1787
06:39
And we can use that same同じ ideaアイディア
to create作成する rulesルール for robotsロボット.
125
387178
4361
同じ考え方を使って
ロボット用の規則を作ることができます
06:44
So here, you're going to see
some simulatedシミュレートされた robotsロボット.
126
392221
3161
こちらが ロボットの
シミュレーションです
06:47
So the simulatedシミュレートされた robotロボット has a motionモーション ruleルール,
127
395406
2483
このロボットの持つ動作規則は
06:49
whichどの is how it traverses横断
throughを通して the structure構造,
128
397913
2333
構造物の全体をたどって俯瞰し
06:52
looking for a place場所 to fitフィット in,
129
400270
1997
当てはまる場所を探す
というものです
06:54
and it has patternパターン rulesルール
where it looks外見 at groupsグループ of blocksブロック
130
402291
3000
さらに パターンの規則で
ブロックのかたまりを見て
06:57
to decide決めます whetherかどうか to place場所 a blockブロック.
131
405315
2205
新たなブロックを置くか
決めるようになっています
07:00
And with the right motionモーション rulesルール
and the right patternパターン rulesルール,
132
408644
3063
適切な動作規則とパターンの規則を
与えることで
07:03
we can actually実際に get the robotsロボット
to buildビルドする whateverなんでも we want.
133
411731
3635
ロボットに 私たちが望むものを
何でも建てさせることができます
07:08
And of courseコース, everybodyみんな wants
their彼らの own自分の towerタワー.
134
416197
2691
もちろん 誰だって
自分の「タワー」がほしいですよね
07:11
(Laughter笑い)
135
419350
1982
(笑)
07:14
So once一度 we have these rulesルール,
136
422000
1684
こうした規則ができたら
07:15
we can start開始 to create作成する the robotロボット bodies
that go with these rulesルール.
137
423708
3166
その規則に見合ったロボット本体を
作ることができます
07:18
So here, you see a robotロボット
that can climb登る over blocksブロック,
138
426898
3309
こちらは ブロックをのぼることのできる
ロボットで
07:22
but it can alsoまた、 liftリフト and move動く these blocksブロック
139
430231
2681
ブロックを持ち上げたり
動かしたりもでき
07:24
and it can start開始 to edit編集
the very structure構造 that it's on.
140
432936
2697
自分が身を置く構造そのものにも
手を加えられます
07:28
But with these rulesルール,
141
436617
1148
この規則に見合う形で
07:29
this is really only one kind種類 of robotロボット body
that you could imagine想像する.
142
437789
3479
考えられるロボット本体の形は
これだけではありません
07:33
You could imagine想像する
manyたくさんの different異なる kinds種類 of robotロボット bodies.
143
441292
2579
もっといろんなものを
想像できます
07:35
So if you think about robotsロボット
that maybe could move動く sandbagsサンドバッグ
144
443895
4610
砂のうを運んで
土手を作るのを手伝ってくれるロボットも
07:40
and could help buildビルドする levees堤防,
145
448529
2549
できるかもしれませんし
07:43
or we could think of robotsロボット
that built建てられた out of soft柔らかい materials材料
146
451102
4301
やわらかい素材でロボットを作り
07:47
and worked働いた together一緒に
to shore海岸 up a collapsed崩壊した building建物 --
147
455427
3644
崩壊した建物を支える作業を
一緒にすることもできます
07:51
so just the same同じ kind種類 of rulesルール
in different異なる kinds種類 of bodies.
148
459095
2998
まったく同じ規則を
様々なロボット本体に使えるのです
07:56
Or if, like my groupグループ, you are completely完全に
obsessed執拗な with army antsアリ,
149
464210
4223
あるいは 私たちのように
軍隊アリに魅せられてしまったなら
08:00
then maybe one day we can make robotsロボット
that can climb登る over literally文字通り anything
150
468457
4374
いつか 文字どおり何でも
乗り越えるロボットを作れるかもしれません
08:04
includingを含む other membersメンバー of their彼らの tribe部族,
151
472855
2174
仲間の上でもお構いなしにのぼり
08:07
and self-assemble自己集合 things
out of their彼らの own自分の bodies.
152
475053
2349
自分たちの体を使って
自ら物を組み立てるのです
08:10
Once一度 you understandわかる the rulesルール,
153
478137
1681
規則さえ理解してしまえば
08:11
just manyたくさんの different異なる kinds種類
of robotロボット visionsビジョン become〜になる possible可能.
154
479842
3379
多種多様なロボットのあり方が
実現できるのです
08:18
And coming到来 back to the snorkelingシュノーケリング trip旅行,
155
486792
2234
さて シュノーケリングの話に戻りますと
08:21
we actually実際に understandわかる a great deal対処
about the rulesルール that fish schools学校 use.
156
489050
5345
私たちは 魚の群れが用いる規則の
かなりの部分を理解しました
08:26
So if we can invent発明する
the bodies to go with that,
157
494769
2836
それに見合ったロボット本体を発明すれば
08:29
then maybe there is a future未来
158
497629
1428
もしかすると将来的には
08:31
where I and my groupグループ will get to snorkelスノーケル
with a fish school学校 of our own自分の creation創造.
159
499081
4522
私たちは 自ら作った魚の群れと
シュノーケリングを楽しめるかもしれません
08:40
Each of these systemsシステム that I showed示した you
160
508850
2129
これまでご紹介した
システムの開発を通じて
08:43
bringsもたらす us closerクローザー to having持つ
the mathematical数学 and the conceptual概念的な toolsツール
161
511003
4277
私たちは
数学的、概念的なツールを活用して
08:47
to create作成する our own自分の versionsバージョン
of collective集団 powerパワー,
162
515304
3381
私たち独自の集団の力を
生み出すのに一歩近づいており
08:50
and this can enable有効にする manyたくさんの different異なる kinds種類
of future未来 applicationsアプリケーション,
163
518709
3001
これは将来
様々なことに応用できます
08:53
whetherかどうか you think about robotsロボット
that buildビルドする flood洪水 barriers障壁
164
521734
3164
洪水を防ぐ堤防を作るロボットであるとか
08:56
or you think about roboticロボット bee coloniesコロニー
that could pollinate受粉 crops作物
165
524922
4297
作物の受粉をしてくれる
ハチ型ロボットのコロニーとか
09:01
or underwater水中 schools学校 of robotsロボット
that monitorモニター coralコーラル reefsサンゴ礁,
166
529243
3524
サンゴ礁の監視をする
水中ロボットの群れとか
09:04
or if we reachリーチ for the stars
and we thinking考え about programmingプログラミング
167
532791
3103
そして ちょっと背伸びをして
衛星集団を
09:07
constellations星座 of satellites衛星.
168
535918
1619
プログラムすることも考えています
09:10
In each of these systemsシステム,
169
538148
1612
どのシステムにおいても
09:11
beingであること ableできる to understandわかる
how to design設計 the rulesルール of engagementエンゲージメント
170
539784
3547
行動規則の設計の仕方を理解して
09:15
and beingであること ableできる to create作成する
good collective集団 behavior動作
171
543355
2514
良い集団行動を生み出すことが
09:17
becomes〜になる a keyキー to realizing実現する these visionsビジョン.
172
545893
2374
こうした構想を実現する
鍵となります
09:22
So, so far遠い I've talked話した about
rulesルール for insects昆虫 and for fish
173
550742
4107
さて これまで昆虫や魚や
ロボットに関わる規則について
09:26
and for robotsロボット,
174
554873
2369
お話ししてきましたが
09:29
but what about the rulesルール that apply適用する
to our own自分の human人間 collective集団?
175
557266
3103
私たち 人間の集団に
当てはまる規則はどうでしょうか?
09:32
And the last thought
that I'd like to leave離れる you with
176
560866
2430
最後に皆さんにお伝えしたいのは
09:35
is that science科学 is of courseコース itself自体
177
563320
1681
科学というものは
それ自体が
09:37
an incredible信じられない manifestation現れ
of collective集団 intelligenceインテリジェンス,
178
565025
3484
素晴らしい集団的知性を
体現するものですが
09:40
but unlike違う the beautiful綺麗な
fish schools学校 that I study調査,
179
568533
3318
私の研究対象である
美しい魚の群れとは違い
09:43
I feel we still have a much longerより長いです
evolutionary進化的 pathパス to walk歩く.
180
571875
3943
私たちの進化は
もっともっと長く続くと思うのです
09:48
So in addition添加 to workingワーキング on improving改善する
the science科学 of robotロボット collectives集団,
181
576746
4604
ですから ロボットの集団にかかる
科学の発展に取り組むだけでなく
09:53
I alsoまた、 work on creating作成 robotsロボット
and thinking考え about rulesルール
182
581374
3277
ロボットや規則を作ることを通じて
科学に関わる共同体として
09:56
that will improve改善する
our own自分の scientific科学的 collective集団.
183
584675
2460
私たち自身を高めていけるよう
努めています
10:00
There's this saying言って that I love:
184
588198
1668
私の大好きな名言があります
10:01
who does science科学
determines決定する what science科学 gets取得 done完了.
185
589890
3404
「どんな人が科学をするかによって
科学でできることが決まる」
10:06
Imagine想像する a society社会
186
594239
2941
こんな行動規則がある社会を
10:09
where we had rulesルール of engagementエンゲージメント
187
597204
1651
想像してみてください
10:10
where everyすべて child grew成長しました up believing信じる
that they could standスタンド here
188
598879
3303
子どもたち皆が
いつかここに立って
10:14
and be a technologist技術者 of the future未来,
189
602206
2422
未来の科学技術者になれると
信じて育ち
10:16
or where everyすべて adult大人
190
604652
1501
大人もまた
10:18
believed信じる that they had the ability能力
not just to understandわかる but to change変化する
191
606177
4119
科学技術と 日々の生活との関わりを
理解するだけでなく
10:22
how science科学 and technology技術
impacts影響 their彼らの everyday毎日 lives人生.
192
610320
3555
それを変えられると信じる社会です
10:26
What would that society社会 look like?
193
614820
1899
そんな社会になったら どうでしょう?
10:30
I believe that we can do that.
194
618386
1508
私たちにはできる
と信じています
10:31
I believe that we can choose選択する our rulesルール,
195
619918
2291
自らの規則を選び
10:34
and we engineerエンジニア not just robotsロボット
196
622233
1757
ロボットだけではなく
10:36
but we can engineerエンジニア
our own自分の human人間 collective集団,
197
624014
2596
私たち人間集団を
動かしていけると信じています
10:38
and if we do and when we do,
it will be beautiful綺麗な.
198
626634
3834
もし それが叶ったときには
それは素晴らしいものになるでしょう
10:42
Thank you.
199
630492
1151
ありがとうございました
10:43
(Applause拍手)
200
631667
6547
(拍手)
Translated by Yuko Yoshida
Reviewed by Masaki Yanagishita

▲Back to top

ABOUT THE SPEAKER
Radhika Nagpal - Robotics engineer
Taking cues from bottom-up biological networks like those of social insects, Radhika Nagpal helped design an unprecedented “swarm” of ant-like robots.

Why you should listen

With a swarm of 1,024 robots inspired by the design of ant colonies, Radhika Nagpal and her colleagues at Harvard’s SSR research group have redefined expectations for self-organizing robotic systems. Guided by algorithms, Nagpal’s shockingly simple robots guide themselves into a variety of shapes -- an ability that, brought to scale, might lead to applications like disaster rescue, space exploration and beyond.

In addition to her work with biologically inspired robots, Nagpal helped create ROOT, a simple robot to teach coding to would-be programmers through a simple user interface suitable for students of all ages.

More profile about the speaker
Radhika Nagpal | Speaker | TED.com

Data provided by TED.

This site was created in May 2015 and the last update was on January 12, 2020. It will no longer be updated.

We are currently creating a new site called "eng.lish.video" and would be grateful if you could access it.

If you have any questions or suggestions, please feel free to write comments in your language on the contact form.

Privacy Policy

Developer's Blog

Buy Me A Coffee