ABOUT THE SPEAKER
John Q. Walker - Musician and inventor
Software entrepreneur John Q. Walker uses computers to bring piano legends back to life -- digitally reconstructing their performances from audio tracks and playing them on real instruments, live.

Why you should listen

Glenn Gould, Thelonious Monk, Art Tatum: legends of live piano performance lost to time. But John Q. Walker asks us to imagine hearing those great, departed musicians play again today, just as they would in person. Such is the promise of Walker's company, Zenph Studios, which builds technology to re-create live music performances. Piano tracks are converted into precise keystrokes and pedal motions -- then played back on computer-controlled grand pianos.

Before founding Zenph in 2002, Walker was a leading developer of VoIP, and was influential in the creation of the IEEE 802 local-area network (LAN) and the 802.11 wireless LAN (“Wi-Fi”) standards. He is himself a devoted pianist.

More profile about the speaker
John Q. Walker | Speaker | TED.com
EG 2007

John Q. Walker: Great piano performances, recreated

ジョン・ウォーカー、偉大な演奏を再創造する。

Filmed:
372,416 views

想像してみよう。故人となった偉大なピアニストがその場によみがえり、再び演奏しているのを聴くことを。ジョン・Q・ウォーカーは、どのようにして録音を正確な打鍵とペダル操作に分析し、コンピューター制御のグランドピアノによって再演奏するかを示してくれる。
- Musician and inventor
Software entrepreneur John Q. Walker uses computers to bring piano legends back to life -- digitally reconstructing their performances from audio tracks and playing them on real instruments, live. Full bio

Double-click the English transcript below to play the video.

00:16
Ninety-nine九十九 percentパーセント of us have the dream of listenersリスナー.
0
0
4000
私たちの99%は、リスナーとしての夢を持っています。
00:20
Not beingであること the musiciansミュージシャン -- the listenersリスナー, right?
1
4000
2000
音楽家の、ではなく、リスナーの、です。いいですね?
00:22
And we crave渇望する one thing,
2
6000
2000
私たちはあることを強く願っています。
00:24
even thoughしかし we kind種類 of don't know it all the time.
3
8000
2000
たとえ常にそれに気付いてる訳じゃなくても
00:26
We crave渇望する to be in the roomルーム with the musicianミュージシャン
4
10000
5000
音楽家と同じ部屋に、
00:31
the day it was recorded記録された, the day it was playedプレーした.
5
15000
2000
録音された日、演奏された日に居合わせたいと願っています。
00:33
And we go to liveライブ concertsコンサート, and we get that as much as we can.
6
17000
3000
私たちは生演奏のコンサートに行くし、できるだけ行くといいのです。
00:36
But then we listen to the other 99 percentパーセント of our stuffもの recorded記録された.
7
20000
3000
それでも、私たちが聴く音楽の99%は録音された物です。
00:39
And it turnsターン out the furtherさらに back you go in history歴史,
8
23000
3000
歴史的な古い録音ほど
00:42
the little rougherより粗い it sounds.
9
26000
2000
音が粗く聞こえることがわかります。
00:44
And so we said, there's a solution溶液 to this.
10
28000
4000
私たちは、これに対する解決策を見出しました。
00:48
Let's separate別々の the performanceパフォーマンス, as a thing,
11
32000
4000
演奏を別物として
00:52
out from the recording録音, whichどの was how it was made.
12
36000
3000
録音から分離するのです。
00:55
You know, the thing with microphonesマイク in the roomルーム and all that day.
13
39000
3000
一日中部屋にマイクを置いておくのが録音です。
00:58
But the performanceパフォーマンス itself自体 was how the musiciansミュージシャン worked働いた their彼らの fingers,
14
42000
3000
しかし演奏そのものには、どのようにして音楽家が指を動かしたか
01:01
and what instruments楽器 they were usingを使用して.
15
45000
2000
そして、どの楽器を使ったかの情報が含まれています。
01:03
And it's the dataデータ hidden隠された inside内部 the recording録音.
16
47000
5000
録音の中にそうしたデータが隠されているのです。
01:08
In order注文 to do this, it's a lot of hardwareハードウェア and softwareソフトウェア
17
52000
3000
これを実現するためには、非常に高精度な
01:11
that runs走る in a very high高い resolution解決.
18
55000
2000
多くのハードウェアとソフトウェアが必要です。
01:13
And Yamahaヤマハ makes作る an incredible信じられない thing calledと呼ばれる the Disklavierディスクラビエ Proプロ
19
57000
2000
そこでヤマハは「ディスクラヴィア・プロ」という驚くべき道具を作りました。
01:17
that looks外見 like a niceいい grand壮大 pianoピアノ there.
20
61000
2000
素敵なグランドピアノのように見えるあれです。
01:19
And you probably多分 didn't realize実現する it's going to do all these things --
21
63000
2000
おそらく、どうやって全ての処理をしているのか分からないでしょう。
01:21
but full満員 of solenoidsソレノイド, and fiberファイバ optics光学, and computersコンピュータ
22
65000
3000
ソレノイドや光ファイバー、コンピュータ諸々が詰まった
01:24
and all this kind種類 of stuffもの. The highest最高 resolution解決 out of Japan日本.
23
68000
3000
日本発の、最高精度のものです。
01:27
And this just didn't work until〜まで we could crossクロス this lineライン that says言う high-definition高解像度.
24
71000
4000
高品位と呼ばれる以上のものでないと使えません。
01:31
And we were ableできる to crossクロス this lineライン, calledと呼ばれる the uncanny凄い valley,
25
75000
3000
私たちは「不気味の谷」と呼ばれるこのラインを超えることができました。
01:34
in terms条項 of -- artificial人工的な intelligenceインテリジェンス terms条項.
26
78000
5000
人工知能の用語です。
01:39
We have a processプロセス where we, you know,
27
83000
2000
私たちが行おうとしているプロセスは、
01:41
kind種類 of put it into the computerコンピューター and digitizeデジタル化する it, and then a whole全体 lot of analysis分析.
28
85000
3000
コンピューターに入力し、デジタル化して、全体を分析することです。
01:44
And we look at everyすべて singleシングル note注意,
29
88000
2000
私たちは音符の1つ1つについて
01:46
and all the attributes属性 of those notesノート:
30
90000
2000
その全ての特徴、つまり
01:48
how hardハード they were struck打たれた, and how they were held開催 down,
31
92000
2000
鍵盤をたたく強さや、どのように押さえられているか、
01:50
and how you move動く the fingers.
32
94000
2000
そして、どのように指を動かしているのかなどを調べました
01:52
So we had to develop開発する a whole全体 new新しい science科学 of how you move動く your fingers.
33
96000
2000
運指についての全く新しい科学を開発する必要がありました。
01:54
And, you know, it's a thing your pianoピアノ teacher先生 teaches教える you,
34
98000
3000
ピアノの先生が教えていることではありますが、
01:57
but we never had a science科学 behind後ろに these kinds種類 of things.
35
101000
3000
私たちがこれまで科学的には捉えていなかったものです。
02:00
I'm going to start開始 with Glennグレン Gouldグールド.
36
104000
2000
さあ、グレン・グールドから始めましょう。
02:02
He died死亡しました 25 years ago this year, and was bornうまれた 75 years ago this year.
37
106000
4000
彼は25年前に亡くなりました。今年で生誕75周年です。
02:06
Was a beloved愛する pianistピアニスト, maybe the great cultカルト pianistピアニスト of the twentieth20代 century世紀.
38
110000
4000
非常に愛され、おそらく20世紀で最も熱狂的に支持されたピアニストでしょう。
02:10
He just got tired疲れた of beingであること in frontフロント of an audience聴衆,
39
114000
2000
彼はコンサートで演奏することに嫌気がさし
02:12
and feltフェルト like -- a performing実行する monkeyモンキー was, in fact事実, his term期間.
40
116000
2000
彼いわく「芸をする猿」のように感じてしまい、
02:14
So he stepped足踏みした back, and did nothing but the crafting工作 of his work.
41
118000
4000
それで隠遁して、録音に専念しました。
02:18
And Gould'sグールドの specialty専門 was playing遊ぶ Bachバッハ.
42
122000
2000
グールドの専門は、バッハでした。
02:20
His maybe most最も famous有名な recording録音
43
124000
2000
彼の最も有名な録音は、おそらく
02:22
was something calledと呼ばれる "The Goldbergゴールドバーグ Variationsバリエーション."
44
126000
2000
「ゴルトベルク変奏曲」でしょう。
02:24
Bachバッハ only wrote書きました themesテーマ and variationsバリエーション one time.
45
128000
3000
バッハは、たった一度だけ変奏曲を書きました。
02:27
He wrote書きました some early早い pieces作品,
46
131000
2000
実際には初期の作品が幾つかありますが
02:29
but late遅く in his life, in his mature成熟した period期間,
47
133000
2000
人生の後半、円熟した時期に
02:31
he said, "Here'sここにいる a themeテーマ -- 30 variationsバリエーション."
48
135000
3000
バッハ自身が「これこそが主題と30の変奏だ」と言ったのです。
02:34
In fact事実, the themeテーマ isn't even the melodyメロディー, it's the bassベース lineライン.
49
138000
3000
実のところ、主題はメロディーではなく、ベースラインなのですが。
02:37
And Gouldグールド recorded記録された it in two majorメジャー recordings録音 that you mayかもしれない know about,
50
141000
5000
この曲についてグールドは2つの偉大な録音を残しています。
02:42
one in monoモノ, and one in stereoステレオ.
51
146000
2000
ひとつはモノラルで、もうひとつはステレオです。
02:44
And the one in monoモノ, by the way, he used the pedalペダル,
52
148000
3000
ところで、モノラルの録音では、彼はペダルを使いました。
02:47
and as he got olderより古い, he said, "No, no, wait a minute.
53
151000
3000
彼は年老いてから言ったことは「いやいや、ちょっと待ってくれ
02:50
I'm going to get very scientific科学的 about this, and not use the pedalペダル."
54
154000
3000
僕はとても科学的にやろうとしてるんだ。ペダルは使うんじゃない。」
02:53
What I'd like you to hear聞く liveライブ is the 1955 versionバージョン,
55
157000
4000
1955年録音のものを聞いて頂きましょうか
02:57
and we'll私たちは play遊びます the first coupleカップル pieces作品 of it.
56
161000
2000
最初の何曲かを演奏します。
02:59
Glennグレン Gouldグールド, 1955.
57
163000
3000
グレングールド、1955年。
03:02
(Music音楽)
58
166000
153000
(音楽)
05:35
How about that?
59
319000
2000
どうでしたか?
05:37
(Applause拍手)
60
321000
4000
(拍手)
05:41
So let me tell you a little bitビット how this was done完了.
61
325000
2000
ではどうやったかをご説明しましょう。
05:43
First of all, let me get you to the end終わり stepステップ.
62
327000
2000
まず最初に、最終工程の話をさせてください。
05:45
This is -- we have a fairlyかなり complex複合体 processプロセス
63
329000
2000
これです。とても複雑な工程です。
05:47
that, you know, softwareソフトウェア and musiciansミュージシャン and so on,
64
331000
3000
ソフトウェアやミュージシャン、その他諸々が必要ですが、
05:50
but when we're all done完了, we know that the ear is the final最後の arbiterアービタ.
65
334000
5000
結局、耳こそが最終的な審判者になります。
05:55
We can play遊びます the original元の in one ear, and a new新しい recording録音 in the other.
66
339000
3000
片側でオリジナルを、反対側で新しい録音を再生するんです。
05:58
So I'm going to do this for you right now, what you just heard聞いた.
67
342000
3000
今、それをやってみます。
06:01
And in the right speakerスピーカー is going to be the original元の recording録音,
68
345000
2000
右のスピーカーからはオリジナルの録音、
06:03
and the left speakerスピーカー is going to be the new新しい recording録音,
69
347000
3000
左のスピーカーからは
06:06
actually実際に of an instrument計器 just like that one,
70
350000
3000
あそこにあるような楽器で演奏した新しい録音
06:09
and I'm going to play遊びます them together一緒に at the same同じ time.
71
353000
2000
その2つを同時に演奏します。
06:11
(Music音楽)
72
355000
6000
(音楽)
06:17
That's the original元の. [Unclear不明] That's the two together一緒に.
73
361000
2000
これがオリジナルです。(不明瞭)これが一緒の演奏。
06:19
(Music音楽)
74
363000
36000
(音楽)
06:55
Before "Jurassicジュラ紀 Parkパーク,"
75
399000
2000
映画「ジュラシックパーク」以前には
06:57
there was no science科学 for how skin hung吊るされた off of muscle, right?
76
401000
6000
皮膚がどう筋肉にくっついているかなんてことに関する科学はありませんでしたよね?
07:03
So, in the videoビデオ world世界,
77
407000
1000
それが、いまや映像の世界では
07:04
we've私たちは been ableできる to invent発明する, in our lifetimes生涯, naturalナチュラル behavior動作.
78
408000
3000
自然な動作を作り出せるようになっています。
07:07
And this is kind種類 of another別の example
79
411000
2000
そしてこれは、科学を使って
07:09
of puttingパッティング a science科学 behind後ろに naturalナチュラル behavior動作.
80
413000
3000
自然な動作を生み出しているもう1つの例なのです。
07:12
And then you heard聞いた the original元の.
81
416000
2000
そうしたオリジナルをお聞きいただきました。
07:14
Ultimately最終的に, I started開始した with the experience経験.
82
418000
2000
究極的には、私は体験から始めました。
07:16
And the experience経験 is: I want to be in the roomルーム and hear聞く the musiciansミュージシャン.
83
420000
4000
音楽家達に同席して音楽を聞く体験をしたいということです。
07:20
Lots of you can afford余裕 to buy購入 one of these.
84
424000
2000
あなた方も、ここにあるような物を買えますよ。
07:22
But, if not, there is now high-definition高解像度 surround囲む sound.
85
426000
6000
それが無理でも、今は高品位サラウンド音響があります。
07:28
And I got to tell you, if you haven't持っていない heard聞いた high-definition高解像度 surround囲む,
86
432000
3000
もし高品位サラウンドをご存じなかったら
07:31
go down to your audioオーディオ dealerディーラー, your audiophileオーディオファン dealerディーラー.
87
435000
2000
オーディオ店に行ってみてください。
07:33
It's so involving関与する compared比較した to regular定期的 stereoステレオ.
88
437000
4000
普通のステレオと比べて、すごく臨場感があります。
07:37
But if you don't have that, maybe you can listen on your headphonesヘッドフォン.
89
441000
2000
それも無ければ、ヘッドホンで聴いてみてください。
07:39
And so on the same同じ diskディスク we have five recordings録音 --
90
443000
2000
このディスクには、5つの録音が入っています。
07:41
Sonyソニー has five recordings録音.
91
445000
2000
ソニーには5つ音源があるのです。
07:43
And you could listen in headphonesヘッドフォン
92
447000
2000
ヘッドホンでバイノラール(両耳)録音と
07:45
with this thing calledと呼ばれる binauralバイノーラル recording録音.
93
449000
3000
呼ばれるものを聴くことが出来ます。
07:48
And it's a dummyダミー head that sits座る in frontフロント of the instrument計器,
94
452000
4000
ピアノの前に座っているのはダミー人形の頭です。
07:52
and it's got microphonesマイク where the ears are.
95
456000
4000
耳のところに、マイクが着いています。
07:56
And when you put on headphonesヘッドフォン, and you listen to this,
96
460000
2000
ヘッドホンをつけてこれを聴くと
07:58
you're inside内部 of Glennグレン Gould'sグールドの body.
97
462000
2000
グレン・グールドの体内に居るようです。
08:00
And it is a chuckle含み笑い until〜まで, you know, the musiciansミュージシャン,
98
464000
3000
このシステムを使ってピアノを弾いた音楽家達本人が
08:03
who are musiciansミュージシャン who play遊びます the pianoピアノ, listen to this, say,
99
467000
2000
これを聴いて、「信じられない!
08:05
"I can't believe it! It's just what it's like to play遊びます the pianoピアノ."
100
469000
2000
まるで自分がピアノを弾いてるみたいだ」と言ったのは笑えます。
08:07
Except例外 now you're inside内部 Glennグレン Gould'sグールドの body playing遊ぶ the pianoピアノ,
101
471000
2000
ピアノ演奏中のグールドの体内に居て
08:09
and it feels感じる like your fingers are making作る the decisions決定
102
473000
2000
まるであなたの指が決定を下し
08:11
and moving動く throughを通して the whole全体 processプロセス.
103
475000
2000
全てのプロセスを進んでいるように感じるのです。
08:13
It's a gameゲーム changerチェンジャー.
104
477000
2000
これは世の中を大きく変えるものです。
08:15
Here'sここにいる now something we know in spectacular素晴らしい quality品質.
105
479000
2000
ところで、素晴らしい品質についてですが
08:17
The whole全体 processプロセス is very sensitive敏感な to temperature温度 and humidity湿度.
106
481000
4000
全プロセスは温度や湿度に非常に敏感です。
08:21
What you heard聞いた today今日 was not perfect完璧な.
107
485000
2000
今日お聴きいただいたものは完璧ではありません。
08:23
It's an amalgamアマルガム of wood木材, and castキャスト iron, and feltフェルト,
108
487000
4000
木、鋳鉄、フエルト、そして
08:27
and steel strings文字列, and all these,
109
491000
2000
スチール弦の融合、これら全てが
08:29
and they're all amazingly驚くほど sensitive敏感な to temperature温度 and humidity湿度.
110
493000
3000
驚くほど温度と湿度に敏感なのです。
08:32
So when you go into the recording録音 sessionセッション,
111
496000
3000
ですから録音に参加する時には
08:35
you get to stop after everyすべて pieceピース and rebuild再構築する the pianoピアノ if you need to.
112
499000
4000
必要に応じて、1曲毎にピアノを組み直します。
08:39
There's the whole全体 actionアクション there, sitting座っている, kind種類 of, on the side,
113
503000
2000
この写真は一連の動作ですね。
08:41
and the dummyダミー head and our recording録音 engineersエンジニア
114
505000
2000
ダミーの頭と録音エンジニア達は
08:43
standing立っている around while we rebuild再構築する the pianoピアノ.
115
507000
2000
組み直し中は周りに立っています。
08:45
Withoutなし puttingパッティング dates日付 next to these things,
116
509000
2000
これらの出来事に日付を記すことなしに
08:47
step-by-stepステップバイステップ music音楽 will be turned回した into dataデータ,
117
511000
3000
少しづつ、音楽はデータに変えられていくのです。
08:50
like everyすべて fieldフィールド that's occurred発生した in the past過去 35 or 40 years.
118
514000
4000
ちょうど、過去35~40年間に起きた様々な分野と同じように。
08:54
Audioオーディオ has come very late遅く to this gameゲーム --
119
518000
3000
オーディオがこのゲームでは最後に来ました。
08:57
I'm not talking話す about digitizingデジタル化, and bitsビット, and re-masteringリマスタリング.
120
521000
3000
デジタル化やビット数やリマスタリングについてはお話ししません。
09:00
I'm talking話す about turn順番 it into the dataデータ that it was made from,
121
524000
3000
どう演奏されたかという情報をデータ化することについて
09:03
whichどの is how it was performed実行した.
122
527000
2000
お話しします。
09:05
And audioオーディオ came来た very late遅く because our ears are so hardハード to foolばか --
123
529000
3000
オーディオが一番最後になったのは、私たちの耳は
09:08
they're high-resolution高解像度, and they're wired有線 straightまっすぐ to our emotions感情,
124
532000
3000
高精度で、感情と直接つながっていて
09:11
and you can't trickトリック them very easily簡単に.
125
535000
2000
そう簡単には騙せないからです。
09:13
Your eyes are prettyかなり happyハッピー with some color and movement移動, you know.
126
537000
3000
あなたの目は、色彩や動きが好きでしょう?
09:16
All right, there's this episodeエピソード of "Star Trekトレック."
127
540000
3000
さて、「スタートレック」でこんなエピソードがあるんです。
09:19
(Laughter笑い)
128
543000
3000
(笑い声)
09:22
I get it -- it was all just laid敷かれた in for me yesterday昨日 there.
129
546000
2000
ちょうど昨日仕入れました。
09:24
The episodeエピソード of "Star Trekトレック" for me was Jamesジェームス Dalyデーリー playedプレーした Methuselahメトセラ --
130
548000
4000
メトセラを演じたジェームス・ダイリーが・・・
09:28
remember思い出す this one?
131
552000
2000
この話、覚えてます?
09:30
And at some pointポイント he's dancingダンシング with his --
132
554000
3000
ある時、彼が踊っていると・・・
09:33
and I won't〜されません ruin台無し the episodeエピソード for you, from 1967.
133
557000
2000
ああ、1967年からのこの話を台無しにしたくないな。
09:35
Right, do you know where I'm going?
134
559000
2000
まあいいや、皆さんついてきてますか?
09:37
And Nimoyニモイ, I'm sorry, Spockスポック sits座る down at the pianoピアノ,
135
561000
2000
ニモイが、失礼、スポックがピアノの前に座って
09:39
and he starts開始する playing遊ぶ this Brahmsブラームス waltzワルツ, and they all danceダンス to it.
136
563000
4000
ブラームスのワルツを弾き、皆がそれにあわせて踊るのです。
09:43
And then Spockスポック turnsターン round円形, he goes行く,
137
567000
2000
するとスポックが不意に、こう言います。
09:45
"Jamesジェームス, I know all of the Brahmsブラームス waltzesワルツ,
138
569000
5000
「ジェームス、俺はブラームスのワルツは全て知っているが
09:50
and I don't believe this is one of them in the categoryカテゴリー."
139
574000
2000
これはブラームスの曲じゃない」
09:54
That's where I'm at.
140
578000
2000
私がやっているのは、まさにそういうことです。
09:56
I want to hear聞く the waltzesワルツ Brahmsブラームス didn't write書きます.
141
580000
4000
ブラームスが作らなかったワルツを聞きたいのです。
10:00
I want to hear聞く the pieces作品 that Horowitzホロヴィッツ didn't play遊びます.
142
584000
4000
ホロヴィッツが弾かなかった曲を聴きたいのです。
10:04
But I believe we're on a pathパス now, when we get to dataデータ,
143
588000
5000
私たちが今やっているのは、データを集めて
10:09
that we can distill蒸留する stylesスタイル, and templatesテンプレート, and formulas, and all these kinds種類 of things,
144
593000
4000
スタイル、テンプレート、公式といったものを抽出することです。
10:13
again, that you've seen見た happen起こる in the computerコンピューター graphicsグラフィックス world世界.
145
597000
3000
同様のことが以前、コンピュータグラフィクスの世界で起きました。
10:16
It's now coming到来 in this world世界.
146
600000
2000
それが今、音楽の世界でも起きているのです。
10:18
The transition遷移 will be this one.
147
602000
2000
変化はこんな具合です。
10:20
It says言う right now, we think music音楽 is notesノート and how they're playedプレーした.
148
604000
3000
今私たちは「音楽=音符+それがどう演奏されるか」だと思っていますが、
10:23
And I believe this is coming到来.
149
607000
2000
それが「音楽=データ+アルゴリズム」になるのです。
10:25
Because what you've just heard聞いた was a computerコンピューター playing遊ぶ dataデータ --
150
609000
5000
さっき聞いていただいたのは、コンピュータが演奏したデータで、
10:30
no Glennグレン Gouldグールド in the roomルーム.
151
614000
2000
グレン・グールドは部屋にはいません。
10:32
But yetまだ, it was human人間.
152
616000
2000
それでも、人間的なのです。
10:34
And I believe you'llあなたは get to the next stepステップ, the realリアル dream of listenersリスナー.
153
618000
3000
じきに次のステップに、リスナーの真の夢にたどり着くでしょう。
10:37
Everyすべて time you listen to a recording録音 today今日,
154
621000
3000
これまで、録音を聞く時はいつも
10:40
everyすべて time you take out your iPodiPod and whateverなんでも,
155
624000
2000
iPodなり何なりを使う時はいつも
10:42
everyすべて time you listen to it, it's the same同じ thing -- it's frozenフローズン.
156
626000
5000
聴くのは同じものです。固まっています。
10:47
Wouldn'tしないだろう it be coolクール if everyすべて time you listened聞いた, it could be different異なる?
157
631000
4000
もし曲を聞くたびに違っていたら、素敵じゃありませんか?
10:51
This morning, you're sadder悲しい, you want to hear聞く your song,
158
635000
3000
今朝悲しい気分なら、いつもの曲を
10:54
the same同じ song, playedプレーした sadder悲しい than you did yesterday昨日.
159
638000
2000
昨日よりも悲しく演奏されるのが聞きたい、
10:56
You want to hear聞く it playedプレーした by different異なる musiciansミュージシャン.
160
640000
2000
違う音楽家の演奏で聞きたい、
10:58
You want to hear聞く it in different異なる rooms部屋 and whateverなんでも.
161
642000
2000
違う部屋で聞きたい、など。「スタートレック」的な思いは、
11:01
We've私たちは seen見た all these "Star Treksトレック," and they're all holodeckホロデック episodesエピソード as well.
162
645000
2000
仮想現実的な出来事でもあるのです。
11:03
Everyすべて time I listen to that, I get gooseガチョウ bumpsバンプ.
163
647000
3000
聴くたびに鳥肌がたちます。
11:06
It's so amazing素晴らしい, it's so excitingエキサイティング.
164
650000
3000
素晴らしくてわくわくします。
11:09
Everyすべて time I listen to that recording録音 it's like, "Oh my God,
165
653000
2000
録音を聞くたびに、こんな風なのです「何てことだ。
11:11
I can't believe I'm in the same同じ roomルーム. I can't believe this is happeningハプニング."
166
655000
2000
同じ部屋に居るなんて!これが実際に起こっているなんて!」
11:13
It's a way better experience経験
167
657000
2000
今まで聴いてきたどんな形よりも
11:15
than whateverなんでも you're used to listening聞いている to, in whateverなんでも form.
168
659000
2000
ずっと素晴らしい経験です。
11:17
And lastly最後に, I will wrapラップ up with one minute of Artアート Tatumタタム.
169
661000
5000
最後は、アート・テイタムの1分で締めたいと思います。
11:22
So I've really overshotオーバーショット my budget予算 here.
170
666000
2000
これはかなり予算オーバーしました。
11:24
We made a new新しい recording録音 of him
171
668000
3000
シュライン・オーディトリアムでの彼の演奏を
11:27
playing遊ぶ in the Shrine神社 Auditorium講堂 in September9月.
172
671000
3000
9月に新しく録音したんです。
11:30
It was a concertコンサート he recorded記録された in the Shrine神社 Auditorium講堂 in 1949.
173
674000
4000
もとは1950年のシュライン・オーディトリアムで録音されたコンサートです。
11:34
And I've got to tell you, we have this lab研究室
174
678000
2000
私たちが組み立てたり計測したりする研究室は
11:36
where we buildビルドする and measure測定 everything, back in Raleighローリー, North CarolinaCarolina,
175
680000
3000
ノースカロライナ州のローリーという街にあるんですが、その一式を
11:39
and we flew飛んだ out to Losロス Angelesアンジェルス.
176
683000
3000
持ってロサンゼルスまで飛んだのです。
11:42
And as the president大統領 of the company会社,
177
686000
2000
私は会社の社長として
11:44
I didn't feel realリアル comfortable快適 about where we were.
178
688000
3000
その場に居て、全く落ち着きませんでした。
11:47
That's a realリアル uncomfortable不快な feeling感じ,
179
691000
2000
本当に気が気ではなかったのです。
11:49
when all the equipment's機器の come out and a whole全体 Sonyソニー teamチーム,
180
693000
2000
全ての機材を搬入し、ソニーのチーム全員と
11:51
and people are going to be sitting座っている there in the audience聴衆.
181
695000
2000
人々が客席に座ろうとしている時までは。
11:53
And we put the pianoピアノ on the sweet甘い spotスポット of the stageステージ in the Shrine神社,
182
697000
4000
ステージで一番いい音がする場所にピアノを置いて
11:57
whichどの has not changedかわった since以来 1949, still seats 6,000 people.
183
701000
4000
1949年から変わらない、6000人収容する劇場ステージで
12:01
And on the sweet甘い spotスポット on the stageステージ, Tatumタタム starts開始する playing遊ぶ ...
184
705000
3000
テイタムが演奏を始めました。
12:04
and everyすべて note注意, everyすべて beatビート, everyすべて slurスラー, everyすべて accentアクセント, everyすべて pedalペダル
185
708000
6000
音符、ビート、スラー、アクセント、ペダル操作
12:10
was perfect完璧な, because he playedプレーした it for that roomルーム on that day.
186
714000
4000
全てが完璧でした。なぜなら彼はその日その場所で演奏していたのですから。
12:14
And we captured捕獲 all that dataデータ all over again.
187
718000
2000
そして私たちは、全てのデータを再び保存しました。
12:16
And I want you to hear聞く that right now.
188
720000
2000
それを今、聞いて頂きましょう
12:18
And fortunately幸いにも, it's right in here.
189
722000
2000
幸い、ちょうどここにあります。
12:20
This is an encoreアンコール he used to do.
190
724000
3000
この曲は彼が良くアンコールに使ったものです。
12:23
It's one minute long.
191
727000
2000
1分間の
12:25
It's an Irishアイルランド語 jig治具, and I want you to hear聞く his humorユーモア.
192
729000
2000
アイルランドのジグ(フォークダンス)です。彼のユーモアをお聞きください。
12:27
(Music音楽)
193
731000
56000
(音楽)
13:23
(Applause拍手)
194
787000
1000
(拍手)
13:24
And that's just what the liveライブ audience聴衆 did.
195
788000
3000
いまと同じ拍手を、当時の観客もしたんですよ。
13:27
(Applause拍手)
196
791000
2000
(拍手)
13:29
So thank you very much, Michaelマイケル, thank you for the opportunity機会.
197
793000
3000
どうもありがとうマイケル、この機会に感謝します。
Translated by Mizuki Anzai
Reviewed by Masanao Yamada

▲Back to top

ABOUT THE SPEAKER
John Q. Walker - Musician and inventor
Software entrepreneur John Q. Walker uses computers to bring piano legends back to life -- digitally reconstructing their performances from audio tracks and playing them on real instruments, live.

Why you should listen

Glenn Gould, Thelonious Monk, Art Tatum: legends of live piano performance lost to time. But John Q. Walker asks us to imagine hearing those great, departed musicians play again today, just as they would in person. Such is the promise of Walker's company, Zenph Studios, which builds technology to re-create live music performances. Piano tracks are converted into precise keystrokes and pedal motions -- then played back on computer-controlled grand pianos.

Before founding Zenph in 2002, Walker was a leading developer of VoIP, and was influential in the creation of the IEEE 802 local-area network (LAN) and the 802.11 wireless LAN (“Wi-Fi”) standards. He is himself a devoted pianist.

More profile about the speaker
John Q. Walker | Speaker | TED.com

Data provided by TED.

This site was created in May 2015 and the last update was on January 12, 2020. It will no longer be updated.

We are currently creating a new site called "eng.lish.video" and would be grateful if you could access it.

If you have any questions or suggestions, please feel free to write comments in your language on the contact form.

Privacy Policy

Developer's Blog

Buy Me A Coffee