ABOUT THE SPEAKER
Martin Danoesastro - Transformation expert
BCG’s Martin Danoesastro supports organizations to change their ways of working at scale, enabling them to succeed in an increasingly digital world.

Why you should listen

Martin Danoesastro supports organizations all over the world to come to a better way of working -- a way that creates alignment around purpose, takes out bureaucracy and empowers people to make decisions faster. He helps large, traditional organizations learn from digital innovators and replace their old departmental silos with organizations built around small, empowered, persistent, multi-disciplinary teams. 

Danoesastro is a senior partner and managing director of The Boston Consulting Group, based in the firm's Amsterdam office. He leads DigitalBCG in Western Europe, Africa and South America. He holds an MBA from Kellogg School of Management and an MSc in Applied Physics from Delft University of Technology.

More profile about the speaker
Martin Danoesastro | Speaker | TED.com
TED@BCG Toronto

Martin Danoesastro: What are you willing to give up to change the way we work?

マーティン・ダノサストロ: 仕事のやり方を変えるために、何を捨てる覚悟があるか?

Filmed:
2,048,855 views

俊敏さや柔軟性、独創性を兼ね備えたチームを作って、凝り固まった労働文化に挑むには、何が必要でしょうか? 変革を専門とするマーティン・ダノサストロは、全ては1つの問いかけから始まると言います。それは「何を捨てる覚悟があるか」です。どのような組織にすれば、あらゆる階層の人が速やかに意思決定し、変化に対応できるようになるか、イノベーションの先進企業と後進企業から学んだことを紹介します。
- Transformation expert
BCG’s Martin Danoesastro supports organizations to change their ways of working at scale, enabling them to succeed in an increasingly digital world. Full bio

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00:12
Have you ever watched見た
a flock群れ of birds work together一緒に?
0
787
4227
鳥が群れをなして飛ぶ様子を
ご覧になったことがあるでしょうか?
00:18
Thousands何千もの of animals動物,
flying飛行 in perfect完璧な synchrony同期:
1
6490
4267
何千もの動物が
完全に一体となって飛ぶのです
00:24
Isn't it fascinating魅力的な?
2
12142
1781
心惹かれますよね
00:27
What I find remarkable顕著 is that these birds
would not be ableできる to do that
3
15200
5133
ここで注目したいのは
こうした鳥の動きは
1羽のリーダーに皆が追従していたのでは
なし得ないということです
00:32
if they all would have
to followフォローする one leaderリーダー.
4
20357
2982
00:36
Their彼らの reaction反応 speed速度
would simply単に be too low低い.
5
24185
2915
追従する形では 群れとしての反応が
遅くなりすぎます
00:40
Instead代わりに, scientists科学者 believe
that these birds are relying信頼 on
6
28070
4524
科学者によれば こうした群れは
いくつかの簡単なルールにより
00:44
a few少数 simple単純 rulesルール,
7
32618
1803
全体の整合性を取っています
00:47
allowing許す everyすべて singleシングル bird
to make autonomous自律的 decisions決定
8
35353
4692
ルールがあることで
各個体が自律して決断を下しながらも
00:52
while still flying飛行 in perfect完璧な synchrony同期.
9
40069
2281
群れとして飛行の一体性も
維持されるというのです
00:55
Their彼らの alignmentアライメント enables可能にする their彼らの autonomy自律性,
10
43275
3704
このような形で全体の整合性を取ることで
個々の自律性が保たれ
00:59
and their彼らの autonomy自律性
makes作る them fast速い and flexibleフレキシブル.
11
47003
4165
その自律性のお陰で
群れは迅速かつ柔軟に動けるのです
01:04
Now, what does this have to do
with any one of us?
12
52309
3212
さて このことが 私たちと
何の関係があるのでしょう?
01:09
Well, it's one way of illustrating説明する what
I believe to be the most最も important重要 change変化する
13
57248
6146
この事例が示すことこそ
私が 今の仕事のやり方で
01:15
that is needed必要な in ways方法 of workingワーキング today今日.
14
63418
2896
一番変えないといけない
と信じていることなのです
01:19
The world世界 is getting取得 fasterもっと早く
and more complex複合体,
15
67123
3098
世界の動きはどんどん加速し
より複雑化しています
01:22
so we need a new新しい way of workingワーキング,
16
70245
2353
私たちは 仕事のやり方を
改める必要があります
01:24
a way that creates作成する
alignmentアライメント around purpose目的,
17
72622
3750
目的を中心に据えて整合性を取り
01:28
that takes out bureaucracy官僚
18
76396
1869
官僚主義を排除し
01:30
and that truly真に empowers権限を与える people
to make decisions決定 fasterもっと早く.
19
78289
4500
本当の意味で皆が
早く決断できるようにするのです
01:35
But the question質問 is:
20
83591
1859
ただ問題は
01:37
In order注文 to get there,
21
85474
1443
それを実現するために
01:40
what are we willing喜んで to give up?
22
88101
2043
何を捨てる覚悟があるかです
01:44
A few少数 years ago, I was workingワーキング with a bankバンク
23
92087
2910
数年前に 私が仕事をしていた銀行は
01:47
that wanted to embark始まる
on a digitalデジタル transformation変換.
24
95021
3297
デジタル変革に乗り出したい
と考えており
01:50
They wanted their彼らの offering募集 to be simplerより単純な,
more intuitive直感的な, more relevant関連する.
25
98342
4428
商品を よりシンプルで分かりやすく
時代に合ったものにしようとしていました
01:55
Now, I'm not sure how manyたくさんの of you
have seen見た a bankバンク from the inside内部,
26
103913
5141
銀行の内部事情をご存知でない方も
いるかもしれませんので
02:01
so let me try to illustrate説明する
what manyたくさんの traditional伝統的な banks銀行 look like.
27
109078
3816
典型的な昔ながらの銀行がどんな様子か
お話ししましょう
02:05
You see lots of people in suitsスーツ
28
113857
3087
スーツ姿の人がたくさんいて
02:08
taking取る elevatorsエレベーター to go
to their彼らの department部門,
29
116968
3237
エレベーターに乗り込んで
自分の部署に向かいます
02:12
marketersマーケティング担当者 sitting座っている with marketersマーケティング担当者,
engineersエンジニア with engineersエンジニア, etc.
30
120229
4233
そして 営業担当は営業担当と
技術者は技術者と といった具合に座ります
02:17
You see meetings会議 with 20 people
31
125526
2310
会議には20人もの人が集まり
02:19
where nothing gets取得 decided決定しました.
32
127860
2382
そこでは何も決まりません
02:22
Great ideasアイデア? They end終わり up
in PowerPointパワーポイント parkingパーキング lots.
33
130266
3765
優れたアイデア? あったとしても
大量のパワーポイントに埋もれています
02:26
And there are endless無限 handovers引き渡し
betweenの間に departments部門.
34
134978
3868
そして 部門間での引継ぎが
延々と行われ
02:31
Getting取得 anything done完了 can take forever永遠に.
35
139658
3206
何をするにも
途方もない時間がかかります
02:35
So this bankバンク knew知っていた
that in order注文 to transform変換する,
36
143988
3420
ですから この銀行は
変革にあたっては
02:39
they would have to improve改善する
their彼らの time to market市場
37
147432
2640
仕事の仕方を抜本的に変えて
02:42
by drastically劇的に changing変化
their彼らの ways方法 of workingワーキング as well.
38
150096
3928
商品化のスピードを上げる必要がある
と考えたのです
でも どうやって?
02:46
But how?
39
154890
1151
02:49
To get some inspirationインスピレーション, we decided決定しました
to go and have a look at companies企業
40
157071
3705
そのヒントを得るために
私たちは より革新的と思われる会社を
02:52
that seem思われる to be more innovative革新的な,
41
160800
1953
いくつか見てまわることにしました
02:54
like GoogleGoogle, NetflixNetflix, SpotifySpotify, Zapposザッポス.
42
162777
3890
GoogleやNetflix、
Spotify、Zapposなどです
02:59
And I remember思い出す how we were walking歩く
the hallsホール at one of these companies企業
43
167240
3599
そのうちの1社で
廊下を歩いていた時のことを覚えています
03:02
in December12月 2014,
44
170863
1991
2014年12月
03:04
a management管理 consultantコンサルタント
and a teamチーム of bankers銀行家.
45
172878
2808
私たち 経営コンサルタント1名と
銀行員数名は
03:08
We feltフェルト like strangers見知らぬ人 in a strange奇妙な land土地,
46
176337
2616
場違いなところに来た よそ者のように
感じていました
03:10
surrounded囲まれた by beanbagsお手玉 and hoodiesパーカー
47
178977
2124
そこはビーズクッションや
フード付きトレーナー
03:13
and lots of smartスマート, creative創造的な employees従業員.
48
181125
2412
頭の切れる独創的な社員で
あふれていました
03:16
So then we asked尋ねた,
"How is your company会社 organized組織された?"
49
184262
2940
会社組織はどうなっているのか
私たちは尋ねました
03:19
And we expected期待される to get an org組織 chartチャート.
50
187808
2186
組織図が出てくるもの
と思っていたところ
03:22
But instead代わりに, they used strange奇妙な drawings図面
51
190018
3488
彼らが出してきたのは
私たちが見たことのないような図でした
03:25
with funny面白い names名前 like "squads分隊"
and "chapters" and "tribes部族"
52
193530
3729
「班」「支部」「族」といった
面白い名前が付けられた その図で
03:29
to explain説明する how they were organized組織された.
53
197283
1752
組織について説明を受けました
03:31
So then we tried試した to translate翻訳する
that to our own自分の world世界.
54
199779
3715
私たちは何とか自分の世界に
当てはめて考えようと質問を重ねました
03:35
We asked尋ねた, "How manyたくさんの people
are workingワーキング for you?"
55
203518
3410
「部下は何人いますか?」
03:39
"It depends依存する."
56
207858
1651
「ケースバイケースです」
03:41
"Who do you report報告する to?"
57
209533
1525
「上司は誰ですか?」
03:43
"It depends依存する."
58
211970
1277
「ケースバイケースです」
03:45
"Who decides決定する on your priorities優先順位?"
59
213940
2185
「業務の優先順位は誰が決めるのですか?」
03:48
"It depends依存する."
60
216919
1249
「ケースバイケースです」
03:50
You can imagine想像する our surprise驚き.
61
218785
1788
私たちがどれだけ驚いたことか
03:52
We were asking尋ねる for what we thought
were some of the basic基本的な principles原則
62
220597
3360
組織の基本原理とも言うべきことを
いくつか聞き出そうとしたのに
03:55
of organizations組織,
63
223981
1173
03:57
and their彼らの answer回答 was, "It depends依存する."
64
225178
2790
「ケースバイケース」というのです
でも そこで1日を過ごすうち
04:01
Now, over the courseコース of that day,
65
229404
1609
04:03
we gained得られた a better
understanding理解 of their彼らの modelモデル.
66
231037
2511
彼らのやり方が
よく分かるようになりました
04:05
They believed信じる in the powerパワー
of small小さい, autonomous自律的 teamsチーム.
67
233572
3918
彼らは 小規模で自律的なチームにこそ
力があると考えていたのです
04:09
Their彼らの teamsチーム were like mini-start-upsミニスタートアップ.
68
237514
1925
小さなスタートアップ企業のようなチームで
04:11
They had product製品 people
and IT engineersエンジニア in the same同じ teamチーム
69
239463
3606
チームには それぞれ
商品担当やIT技術者がいて
04:15
so they could design設計, buildビルドする
and testテスト ideasアイデア with customers顧客
70
243093
3682
チームで アイデアを設計し組立て
顧客への検証も実施することができたのです
04:18
independently独立して of othersその他 in the company会社.
71
246799
2616
それも 社内の他の助けを借りずにです
04:21
They did not need handovers引き渡し
betweenの間に departments部門.
72
249439
2602
部門間の引継ぎも必要ありませんでした
04:24
They had all the skillsスキル needed必要な
right there in the teamチーム.
73
252065
3413
チームの中に 必要なスキルが
全てそろっていたからです
04:29
Now, at the end終わり of that day,
we had a sessionセッション
74
257033
2862
そして その日の終わりに
皆で集まって
04:31
to reflect反映する on what we had learned学んだ.
75
259919
2008
それまでの気付きについて
話し合いました
04:34
And we had started開始した to like their彼らの modelモデル,
76
262644
1905
彼らのやり方を
気に入り始めた私たちは
04:36
so we were already既に thinking考え of how
to apply適用する some of these ideasアイデア to a bankバンク.
77
264573
4096
すでに このアイデアのいくつかを
銀行に取り入れる方法を考え始めていました
04:42
But then, one of the hostsホスト,
a guy who had not said a wordワード all day,
78
270106
4166
すると 受け入れ側の1人で
1日中 黙っていた男性が
04:46
he suddenly突然 said,
79
274296
1763
急にこう言い出しました
04:48
"So I see you like our modelモデル.
80
276083
1952
「私たちのやり方を気に入られたようですが
04:50
But I have one question質問 for you:
81
278059
1938
1つ質問があります
04:52
What are you willing喜んで to give up?"
82
280941
2068
何を捨てる覚悟がありますか?」
04:56
What were we willing喜んで to give up?
83
284989
1742
何を捨てる覚悟があるか?
04:59
We did not have an answer回答 immediatelyすぐに,
but we knew知っていた he was right.
84
287627
3423
その場で答えは出せませんでしたが
彼の言うことはもっともだと思いました
05:03
Change変化する is not only about
embracing抱きしめる the new新しい;
85
291574
2794
変化とは 新しいものを
取り入れるだけではなく
05:06
it's about giving与える up
on some of the old古い as well.
86
294392
3254
同時に 古いものの一部を
捨てることでもあるのです
05:11
Now, over the past過去 five years,
87
299013
2065
さて ここ5年以上
05:13
I have worked働いた with companies企業
all over the world世界
88
301102
2425
世界中の会社と協働して
各社での仕事のやり方を
05:15
to change変化する their彼らの ways方法 of workingワーキング.
89
303551
1611
変えようとしてきました
05:17
And clearlyはっきりと, everyすべて company会社
has their彼らの own自分の skeptics懐疑論者
90
305658
3321
当然 どの会社にも
うちでは そのやり方は通用しないと
05:21
about why this is not
going to work for them.
91
309003
2873
懐疑的に思う人はいるものです
05:24
"Our product製品 is more complex複合体,"
92
312581
1990
「我々の商品はもっと複雑なんだ」とか
05:26
or "They don't have
the legacy遺産 IT like we do,"
93
314595
3153
「彼らのところと違って
うちのITシステムは古いんだ」とか
05:29
or "Regulatorsレギュレータ just won't〜されません allow許す this
in our industry業界."
94
317772
3384
「うちの業界では
規制があるから無理だ」とか
05:34
But for this bankバンク and alsoまた、
for the other companies企業
95
322323
2810
でも この銀行でも
その後に仕事をした 他の会社でも
05:37
that I have worked働いた with afterwardsその後,
96
325157
1684
05:38
change変化する was possible可能.
97
326865
2018
変えることはできました
05:41
Within以内 a year, we completely完全に
blew吹っ飛んだ up the old古い silosサイロ
98
329771
3629
1年も経たないうちに
マーケティングや商品企画
05:45
betweenの間に marketingマーケティング,
product製品, channelsチャンネル and IT.
99
333424
2990
流通やITの間に昔からあった壁を
取り払いました
05:48
Three thousand employees従業員 were reorganized再編成された
into 350 multidisciplinary学際的 teamsチーム.
100
336438
6073
3千人の従業員は
350の部門横断的なチームに再編されました
05:55
So instead代わりに of product製品 people
sitting座っている just with product製品 people
101
343241
3067
商品担当は商品担当と
05:58
and engineersエンジニア with engineersエンジニア,
102
346332
1885
技術者は技術者と座るのではなく
06:00
a product製品 person and an engineerエンジニア
were now membersメンバー of the same同じ teamチーム.
103
348241
4080
今や 商品担当と技術者が
同じチームのメンバーなのです
06:04
You could be a memberメンバー of a teamチーム
responsible責任ある for accountアカウント opening開ける
104
352927
3121
誰でも 口座開設を担うチームや
モバイルアプリのチームなど
06:08
or for the mobileモバイル banking銀行業 appアプリ, etc.
105
356072
2485
さまざまなチームの
メンバーになりえます
06:12
At the go-liveライブに行く date日付
of that new新しい organization組織,
106
360668
2333
新しい組織の立ち上げ日に
06:15
some people were shaking振る hands
for the very first time,
107
363691
3302
初めて握手する人たちもいましたが
06:19
only to find out that they had been
sitting座っている two minutes away from each other
108
367844
4262
実は それまでお互い
2分もあれば行ける場所に座っていたのに
06:24
but they were sending送信 each other emailsメール
and status状態 reportsレポート for the last 10 years.
109
372130
4775
過去10年間 メールや進捗報告を
送り合っていたのでした
06:29
You would hear聞く someone誰か saying言って,
110
377815
1430
こんな声も上がったものです
06:31
"Ahああ, so you're the guy that I
was always chasing追う for answers答え."
111
379269
3384
「あー 君だったのか
俺がいつも督促していたのは」
06:34
(Laughter笑い)
112
382677
1357
(笑)
06:36
But now, they're having持つ coffeeコーヒー
together一緒に everyすべて day.
113
384058
3423
でも今は 毎日コーヒーを
一緒に楽しむ仲です
06:40
If the product製品 guy has an ideaアイディア,
he can just raise上げる it
114
388199
3031
商品担当がアイデアを思いつけば
ただ それを話して
06:43
to get input入力 from the engineerエンジニア
who is sitting座っている right next to him.
115
391254
3619
隣に座っている技術者から
意見をもらえば良いのです
06:47
They can decide決めます to testテスト
with customers顧客 immediatelyすぐに --
116
395722
3631
すぐに顧客相手の検証に
移すこともできます
06:51
no handovers引き渡し, no PowerPointsPowerPoints, no red tapeテープ,
117
399377
3573
引継ぎも パワーポイントも
お役所仕事もなし
06:54
just getting取得 stuffもの done完了.
118
402974
2075
ただ やるべきことを
すれば良いのです
06:58
Now, getting取得 there is not easy簡単.
119
406806
2124
でも そこに至るのは
簡単ではありません
07:01
And as it turnsターン out,
120
409636
1614
やはり ここで
07:03
"What are you willing喜んで to give up?"
121
411274
1676
「何を捨てる覚悟があるか?」を
07:04
is exactly正確に the right question質問 to ask尋ねる.
122
412974
2263
問わねばならないのです
07:08
Autonomous自律 decision-making意思決定
requires要求する multidisciplinary学際的 teamsチーム.
123
416761
4673
自律的な意思決定には
部門横断的なチームが必要です
07:13
Instead代わりに of decisions決定 going
up and down the organization組織,
124
421458
3096
決定にあたっては 組織内で
上へ下へと決裁を取りに走るのではなく
07:16
we want the teamチーム to decide決めます.
125
424578
1827
チーム自身で決めてほしいのです
07:18
But to do so, we need all the skillsスキル
and expertise専門知識 for that decision決定
126
426429
4174
でも そのためには チーム内に
その決定に必要なスキルや専門性が
07:22
in the teamチーム.
127
430627
1574
そろっている必要があります
07:24
And this bringsもたらす difficult難しい trade-offsトレードオフ.
128
432225
1949
ここで 難しいトレードオフが出てきます
07:27
Can we physically物理的に co-locate共同配置 our people
who are workingワーキング in different異なる buildings建物,
129
435077
3897
異なる建物、都市
はたまた異なる国で働く人たちを
07:30
different異なる cities都市 or even
different異なる countries today今日?
130
438998
2482
物理的に再配置できるのか?
07:33
Or should we invest投資する
in better videoconferencing会議?
131
441504
2462
あるいは ビデオ会議システムの拡充に
投資すべきか?
07:36
And how do we ensure確実に consistency一貫性
in the way we do things
132
444510
3633
仕事のやり方について
どうやってチーム間で
07:40
across横断する these teamsチーム?
133
448167
1301
一貫性を持たせるか?
07:42
We still need some kind種類
of management管理 matrixマトリックス.
134
450092
2628
マネジメントの基盤のようなものが
まだ必要なのです
07:46
Now, all these changes変更 to structure構造
and processプロセス and procedure手順 --
135
454487
5729
こうした組織構造や業務プロセス
手続きを変えることは
07:52
they are not easy簡単.
136
460240
1283
どれも簡単ではありません
07:54
But in the end終わり,
137
462515
1937
でも 結局のところ
07:56
I found見つけた that the most最も
difficult難しい thing to change変化する
138
464476
3330
一番 変えるのが難しいのは
07:59
is our own自分の behavior動作.
139
467830
1547
自らの行動だと気づきました
08:02
Let me try to illustrate説明する.
140
470961
1433
説明させてください
08:05
If we want these teamsチーム to be fast速い,
flexibleフレキシブル, creative創造的な, like a mini-start-upミニスタートアップ,
141
473216
4303
チームに 小さなスタートアップ企業のような
俊敏さ 柔軟性 独創性を持たせるには
08:09
they have to be empowered権限を与えられた and autonomous自律的.
142
477543
3013
権限を与えて自律させる必要があります
08:13
But this means手段 we cannotできない have leaders指導者
commanding指揮 their彼らの people what to do,
143
481321
4119
つまり リーダーが部下に
何を いつ どうするか
08:17
when to do, how to do.
144
485464
1826
命令していては
立ち行かないのです
08:19
No micromanagersマイクロマネージャー.
145
487314
1467
マイクロマネージャーは要りません
08:21
But it alsoまた、 means手段 that each employee従業員
needsニーズ to become〜になる a leaderリーダー,
146
489749
4821
その代わり 社員1人1人が
リーダーにならないといけません
08:26
regardless関係なく of their彼らの formalフォーマル titleタイトル.
147
494594
2152
肩書きなど関係ありません
08:28
It's about all of us steppingステッピング up
to take initiativeイニシアチブ.
148
496770
3836
全員が立ち上がって
主導するわけです
08:34
Now obviously明らかに, we alsoまた、 cannotできない afford余裕
149
502208
2907
とはいえ チームがそれぞれ
08:37
to have all these teamsチーム
runningランニング in different異なる directions行き方,
150
505139
3094
バラバラの方向に
走ったのでは困ります
08:40
because that would
certainly確かに lead to chaos混沌.
151
508257
2836
それこそ大混乱に陥ります
08:43
So we need alignmentアライメント and autonomy自律性
at the same同じ time,
152
511704
4778
ですから 鳥の群れのごとく
「整合性」と「自律性」が
同時に必要なのです
08:48
just like a flock群れ of birds.
153
516506
1687
08:51
In an organizational組織的 setting設定,
154
519594
2277
組織において
これを実現するためには
08:53
this requires要求する new新しい behaviors行動,
155
521895
1770
新しい行動が必要で
08:55
and with each new新しい behavior動作,
156
523689
2106
新しい行動を取り入れる度に
08:57
there is giving与える up
on something old古い as well.
157
525819
2821
何か古いものを捨てなければ
いけません
09:01
Leaders指導者 have to make sure
that everyoneみんな in the organization組織
158
529751
4002
リーダーが確保すべきは
組織にいる1人1人が
09:05
is aligned整列した around
the overall全体 purpose目的 -- the why --
159
533777
3168
「何のため」という
組織全体に関わる目的と
「何を」という全体の優先度を中心に
整合性を取ることです
09:08
and the overall全体 priorities優先順位 -- the what.
160
536969
2288
09:11
But then they have to let go
and trust信頼 their彼らの teamsチーム
161
539281
3808
そして チームを自由にして
信頼することで
09:15
to make the right decisions決定
on how to get there.
162
543113
3098
チームが正しく決断し
目的を達成できるようにするのです
09:19
Now, creating作成 alignmentアライメント requires要求する
open開いた and transparentトランスペアレント communicationコミュニケーション.
163
547633
5335
整合性を取るには
オープンで透明性のある意思疎通が必要です
09:24
But you know how they say
that information情報 is a sourceソース of powerパワー?
164
552992
3225
一方で「情報こそ力なり」と
言われることもあります
09:29
Well, for some managersマネージャー,
165
557189
1720
マネージャーによっては
09:30
sharing共有 information情報 mayかもしれない feel as if
they're giving与える up that sourceソース of powerパワー.
166
558933
4501
独占していた情報を皆に共有することで
力を失うと感じる人もいるのです
09:36
And it's not just managersマネージャー.
167
564237
2051
また マネージャーだけではなく
09:38
The teamsチーム need to communicate通信する
openly公然と and transparently透明に as well.
168
566312
3545
チーム間でも オープンで
透明性のある意思疎通が必要です
09:42
In these companies企業, the teamsチーム
typically典型的には work in shortショート sprintsスプリント,
169
570315
3661
こうした会社では
チームはたいてい短距離走型で仕事し
09:46
and at the end終わり of everyすべて sprintスプリント,
they organize整理する a demoデモ sessionセッション
170
574000
3229
疾走が終わる度に
集まって報告会を行い
09:49
to shareシェア the output出力
of what they've彼らは done完了, transparently透明に.
171
577253
3120
自らの成果を共有し
透明性を保つのです
09:53
And everyすべて day,
172
581587
1650
そして毎日
09:55
each memberメンバー of the teamチーム gives与える an update更新
173
583261
2255
チーム全員が
各自の業務について
09:57
of what they are workingワーキング on individually個別に.
174
585540
2364
進捗報告を行います
10:01
Now, all this transparency透明性
can be uncomfortable不快な for people,
175
589225
4767
こうした透明性に
人は不快感を覚えることがあります
10:06
because suddenly突然, there is
no place場所 to hide隠す anymoreもう.
176
594016
3959
突然 隠れる場所が
なくなってしまうのですから
10:09
Everything we do
is transparentトランスペアレント for everyoneみんな.
177
597999
3569
やることなすこと
皆から丸見えになるのです
ですから 整合性を取ることは
簡単ではありませんし
10:14
So, alignmentアライメント is not easy簡単,
178
602867
2205
10:17
and providing提供する autonomy自律性
is not so obvious明らか, eitherどちらか.
179
605096
3143
自律性を持たせるのも
明らかに 簡単なことではないのです
10:21
One executiveエグゼクティブ at another別の company会社
180
609157
1970
別の会社の幹部の1人は
10:23
likes好きな人 to explain説明する how he used to be
a masterマスター of milestone-trackingマイルストーン追跡.
181
611151
4515
かつて自分がいかに上手く
進捗把握していたかをよく語りますが
10:28
Now, today今日, to know how things are going,
182
616238
3877
今 仕事の進み具合を知ろうと思ったら
10:32
instead代わりに of looking at status状態 reportsレポート,
183
620139
2066
進捗報告書を読むのではなく
10:34
he needsニーズ to walk歩く down to the teamチーム floors
to attend出席する one of their彼らの sessionsセッション.
184
622229
4347
チームがいる現場に足を運び
集まりに参加する必要があります
10:38
And instead代わりに of telling伝える people what to do,
185
626600
2072
そして 何をするか
指示を与えるのではなく
10:40
he looks外見 for ways方法 to help them.
186
628696
1763
どうサポートできるかを考えます
10:43
That is radicalラジカル change変化する
187
631000
1770
進捗ばかり追いかけていた人にとって
これは抜本的な変化です
10:44
for someone誰か who used to be
a masterマスター of milestone-trackingマイルストーン追跡.
188
632794
3602
10:49
But in the old古い world世界, this executiveエグゼクティブ said,
189
637777
2561
でもその幹部はこう言いました
10:52
"I only had the illusion錯覚 of controlコントロール.
190
640362
2541
「昔のやり方のとき
私が統括しているなど幻想だった
10:54
In reality現実, manyたくさんの projectsプロジェクト would run走る
over time and over budget予算, anywayとにかく.
191
642927
5549
現実には結局 多くのプロジェクトが
遅延し予算超過に陥ってしまった
11:00
Now I have much more transparency透明性,
192
648500
2242
今は透明性がもっと高くなったので
11:02
and I can course-correctコースに合った
much earlier先に if needed必要な."
193
650766
3350
必要に応じて 早めに軌道修正を
かけられるんだ」
11:07
And middle中間 managersマネージャー
need to change変化する as well.
194
655228
2499
中間管理職も
変わる必要があります
11:10
First of all, withoutなし the handovers引き渡し
and the PowerPointパワーポイント,
195
658201
3066
まず 引継ぎやパワーポイントは
要りませんから
11:13
there's lessもっと少なく of a need
for middle中間 managersマネージャー.
196
661291
2548
中間管理職もそれほど必要なくなります
11:15
And in the old古い world世界, there was
this ideaアイディア of thinkers思想家 and doers行為者.
197
663863
3865
昔のやり方では 頭を使う人と
汗をかく人とに分かれていました
11:19
Employees従業員 would just followフォローする orders注文.
198
667752
2188
従業員はただ命令に従うだけでした
11:22
But now, instead代わりに of only
managing管理します other people,
199
670554
3810
でも 今の中間管理職は
ただ部下を管理するだけではなく
11:26
middle中間 managersマネージャー were expected期待される
to become〜になる player-coaches選手コーチ.
200
674388
3382
プレイングマネージャーとなることが
期待されます
11:30
So imagine想像する, for the last 10 years,
201
678408
2940
想像してください
これまで10年間ずっと
11:33
you have just been telling伝える
other people what to do,
202
681372
2763
人に指示ばかりしていた人が
11:36
but now you're expected期待される
to do things yourselfあなた自身 again.
203
684159
2799
再び自分でやることを
期待されているんです
11:40
Clearly明らかに, this modelモデル is not for everyoneみんな,
204
688554
1977
明らかに このやり方は
万人向けではなく
11:42
and some great people leave離れる the company会社.
205
690555
2529
優秀な人も会社を去ります
11:45
But the result結果 is a new新しい culture文化
206
693609
1898
でも 結果として
新しい文化が生まれ
11:47
with lessもっと少なく hierarchy階層.
207
695531
1454
序列構造が弱くなってきます
11:50
And all of this is hardハード work.
208
698813
2303
これら全てを成し遂げるのは
大変なことです
11:54
But it's worth価値 it.
209
702272
1534
でも その価値はあります
11:55
The companies企業 that I worked働いた with,
210
703830
1830
私が仕事をしてきた会社では
11:57
they were used to deploying展開する
new新しい product製品 features特徴 a few少数 times per〜ごと year.
211
705684
4299
年に数回しか
新しい商品を投入していませんでしたが
12:02
Now they have releasesリリース everyすべて few少数 weeks,
212
710007
2999
今や 数週間ごとに
新商品の発表をしています
12:05
and withoutなし the handovers引き渡し
and the red tapeテープ,
213
713030
2459
しかも 引継ぎやお役所仕事がなくなり
12:07
the whole全体 organization組織
becomes〜になる more efficient効率的な.
214
715513
2759
組織全体がより効率的になっています
12:10
And finally最後に, if you walk歩く the hallsホール
of these companies企業 today今日,
215
718296
3630
そして もし今 これらの会社の廊下を
歩いたならば
12:13
you just feel a new新しい energyエネルギー.
216
721950
2192
新たな活力を感じることでしょう
12:16
It feels感じる as if you're walking歩く
the hallsホール of a very large start-up起動.
217
724166
4044
とても大きなスタートアップ企業の廊下を
歩いているような感じです
12:21
Now, to be fairフェア, these companies企業,
they cannotできない claim請求 victory勝利 yetまだ.
218
729448
3882
公平のために言うと これらの会社は
まだ勝利宣言できていません
12:25
But at least少なくとも with this new新しい modelモデル,
219
733931
2101
でも この新しいやり方にして
少なくとも
12:28
they are much better prepared準備された
to respond応答する to change変化する.
220
736056
3559
変化に際して より一層周到に
対応できるようになっています
12:33
The world世界 is getting取得 fasterもっと早く
and more complex複合体,
221
741209
3112
世界の動きはスピードを上げ
複雑さを増しており
12:36
so we need to rebootリブート our way of workingワーキング.
222
744345
2257
仕事のやり方を
立ち上げ直さなければいけません
12:39
And the hardest一番難しい part of that change変化する
is not in structure構造
223
747382
3396
それを変えるうえで
一番難しいのは
組織構造でも 業務プロセスでも
手続きでもなければ
12:42
or processプロセス or procedure手順,
224
750802
2625
12:45
and it's alsoまた、 not just
senior上級 executivesエグゼクティブ taking取る charge電荷.
225
753451
3268
上層部が責任を負えばよい
ということでもありません
12:49
Leaders指導者 will be all of those
in the organization組織
226
757394
2769
組織に所属する者全てが
リーダーとなり
12:52
who embrace擁する the change変化する.
227
760187
1617
変化を受け入れることです
12:54
We all have to lead the change変化する.
228
762200
2295
皆が主導して変えていく必要があります
12:57
So the question質問 is:
229
765732
1445
ですから問題は
13:00
What are you willing喜んで to give up?
230
768030
2275
何を捨てる覚悟があるのか?
13:03
Thank you.
231
771503
1172
ありがとうございました
13:04
(Applause拍手)
232
772699
3689
(拍手)
Translated by Yuko Yoshida
Reviewed by Mariko Oyabu

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ABOUT THE SPEAKER
Martin Danoesastro - Transformation expert
BCG’s Martin Danoesastro supports organizations to change their ways of working at scale, enabling them to succeed in an increasingly digital world.

Why you should listen

Martin Danoesastro supports organizations all over the world to come to a better way of working -- a way that creates alignment around purpose, takes out bureaucracy and empowers people to make decisions faster. He helps large, traditional organizations learn from digital innovators and replace their old departmental silos with organizations built around small, empowered, persistent, multi-disciplinary teams. 

Danoesastro is a senior partner and managing director of The Boston Consulting Group, based in the firm's Amsterdam office. He leads DigitalBCG in Western Europe, Africa and South America. He holds an MBA from Kellogg School of Management and an MSc in Applied Physics from Delft University of Technology.

More profile about the speaker
Martin Danoesastro | Speaker | TED.com

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